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聞き慣れた玄関のロック音が響いて、ずっしりとした足音が続いて。
JH「……お？起きてた？」
『うん。お帰り、ジェヒョン』
泊まり掛けのロケから帰宅した、ジェヒョンを迎え入れる。
大きめの荷物をまず片付けたいと言うので、後で私の部屋に顔を出してもらうように約束を取り付けて、お茶を用意して自室に戻って。
急いでくれたらしい彼はすぐに来て、ドアを開けて私を視界に入れた途端、なんだか愉快そうに笑っている。
JH「なんかこの感じ懐かしい。初めてのドラマの時、Aが毎晩待ってくれてたでしょ？」
『ああ、そうだったね。あの時のジェヒョン、忙しすぎてずっと心配だったなぁ』
JH「皆に忠犬って呼ばれてたもんね。……あれ？もうあの頃のこといじっても大丈夫？」
『やー、もう本当に、黒歴史……』
2020の全体活動と共に、ジェヒョンの初ドラマ出演が決まって。日本アルバムの準備もあったし、まだ人気歌謡のMCなんかもやっていたし、とにかく忙しかった彼がとても心配だった。
それでも念願のドラマ出演は自分のことのように嬉しかったし、すごく楽しみにしていて。
だけど同時に私自身にも色々なことが重なって、自分では気付かなかったけれど全然余裕がなかったらしく。
そんなタイミングでジェヒョンのロマンスなんてものを目の当たりにしてしまった私は、なんていうか、その…… 大暴れした。
どれくらい大暴れしたかというと、未だにメンバーが笑い話としていじれないくらい。本当に誰も、悠太くんもジャニオッパもヘチャンでさえいじれない、ガチのやつ。相当だ。
『……もう大丈夫だよ。今なら笑える。ジェヒョンの気持ちは私のものだって、確証があるから』
あの頃と、今とは違う。
私達はもう、ちゃんとお互いに向き合って、胸を張って愛を伝え合えるから。
JH「うん、そうだね。だからちゃんと、言おうと思ってさ」
ベッドに腰掛けた私にぴったりとくっついていたジェヒョンは、少しだけ距離をとって私の肩を向かい合わせ、瞳をとらえた。
JH「実は、またドラマに出れることになったよ。オファーを貰って、スケジュールとかも考えて迷ったけど、それでもやりたいと思える作品だから頑張ることにした」
『うそ……！すごいよ、ジェヒョン！おめでとう！』
ジェヒョンが新しい仕事を貰ったことを知って素直に嬉しく思う。あの後もドラマ出演はあったけど、久しぶりだし。
思い切り抱き付けば、低い声で笑う彼の振動が響いて直接伝わる。
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ゆゆ(プロフ) - 塩水さん» コメントありがとうございます！熱心に読んで頂いているのが伝わってきて、私の方が素晴らしい読者さまに届いて嬉しく思います。これからもご期待に応えられるよう頑張って更新するので、引き続きご愛読頂けると嬉しいです！ (2021年3月5日 17時) (
レス) id: e6590da59e (このIDを非表示/違反報告)
塩水(プロフ) - お話を読み返すほど作品に対する熱情が伝わってきて、こんな素晴らしい作者さんが書く、素晴らしい作品に出会えてよかった、と思いました。初めてのコメントで拙い文章になってしまいましたが、最後まで読んでいただけると幸いです!長文失礼致しました! (2021年3月5日 17時) (レス) id: ca8e68c7c0 (このIDを非表示/違反報告)
塩水(プロフ) - こんばんは。いつも紅一点シリーズ楽しませて頂いております!その場や人の細やかな心情を表現する文章は勿論、紅一点という題材を元にK-POP界の様々な問題を取り上げてストーリーに練りこんだこの作品が大好きです! (2021年3月5日 17時) (レス) id: ca8e68c7c0 (このIDを非表示/違反報告)
なおてぃん(プロフ) - ゆゆさん» 禁句は笑いました（笑）これからもこのお話の中のジェヒョン達がどのように幸せを掴んでいくのか見守らせてください(^^)応援しています！！ (2021年2月24日 16時) (レス) id: 600e5004d6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - なおてぃんさん» 温かいコメントありがとうございます。さらに好きになっただなんて、一番の褒め言葉です……！正直私もジェってこんなに優しくない気もしますが(禁句)笑、このお話の中では彼女に出会って過ごす日々が彼をこうしたのだと思います。これからも応援よろしくお願いします！ (2021年2月22日 13時) (レス) id: e6590da59e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ
| 作成日時：2020年12月30日 1時
