さんびゃくきゅう。 ページ10
まぁ、その断片的な記憶で覚えてる事は…そうだな。
1.人身売買を取り扱っている所に売られた。
2.昨日の兄弟の海賊団…というより、あの兄弟の弟の方に買われた。
3.飽きられて兄の薬の実験台になった。そのときに、薬の効果がわかりやすいように”薬の効き目がよくなる薬”、みたいなのを入れられた。ややこしいね。
4.ここで俺の育ての親、シスさんもといレドル・D・シスが現れる。地位は大将ね。知ってると思うけども。
5.兄弟の海賊団は壊滅状態、海軍に引き渡されて俺はシスさんに保護された。
……この5番のところで”俺”の記憶が乗り移ったのさ。
その時に情報過多で気絶しちゃってシスさんをびっくりさせちゃったんだけどね…。
そんで、海軍で一息ついて…1ヶ月くらいかな。
急にシスさんが海軍辞めるぞとか言い出して。多分俺の見た目に思う所があったんじゃないかなと考察したのだけれど、まあ真実はわかりませんと。シスさんがなんか言ってた気がするけどそれも忘れた。
で、それからシスさんとグランドライン後半の島に行って。
覇気について習って、シスさん本人が元医者だってんで、俺の体についての軽い説明と外傷の応急処置の仕方を習って。
シスさんの信頼できる人っていうガープさんに出会って。
ガープさんとはそこで出会ったのよ?俺。
エースさんみたいにあんな衝撃的な出会いをすることなんて一生に二度あるかないかくらいなんだからね?本当は。そうそうないよ。
…で、シスさんが病気で死んで。
気づいたときには本人にも治せないくらい末期だったんだとか。
死んだってのをガープさんに伝えて、海に出た。
残りは簡単よ?グランドライン逆走して、その途中で白ひげ海賊団の皆さんと顔見知りになって、それから手始めに東の海に来ただけ。そこでルフィと出会って、あとは皆の知る通り。
……これで”ユーリル・D・ユキヤ”の話はおしまい。
『シスは…死んだか』
『…………ええ』
『…ユキヤ』
『何ですか』
『お前、わしの孫になれ』
『…!』
――あいつには嫌なら「嫌」って言ってやんないと伝わらないぞー…ユキヤァ……。覚えとけよ?
『………………ふは、「嫌」です、ガープさん。俺の家族はシスさんと産みの親だけだ。』
『…………そうか』
『はい』
『お前はこれから何をする気だ』
『…人を探します。シスさんが最期に「海軍には入るな」と言ったので海軍にも入りません。気ままに一人旅でもしますよ』
333人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あんちょび | 作成日時:2022年9月27日 17時