さんびゃくよんじゅう。 ページ41
冥王の話はまだ続く。
ロジャーが海賊王と呼ばれるようになったのは、まあ当たり前だけど海を制覇した後から。死んでしまうことがわかっている人に称号なんて何の意味もないけれど、ロジャーは喜んでいたとレイリーさんは言う。
「何事もハデにやらかす事が大好きな男でね……宴もそう、戦いもそう。己の先のない未来にも一計を案じ…楽しんでいる様に見えた」
ロジャー海賊団は「船長命令」で人知れず解散。全員バラバラになって、誰がどこで何をしているかとかはほとんどわからないらしい。
で、解散から1年過ぎたころ、ロジャーが自首した、と。
「私は行かなかったよ…………あいつの言った最後の言葉はこうだ」
――おれは
「世界政府も海軍も……驚いただろう。他の海賊への見せしめの為、行った公開処刑の場が…ロジャーの死に際のたった一言で『大海賊時代』の幕開けの式典へと一変したのだからな…!!残り数秒、僅かに灯った”命の火”を、奴は世界に燃え広がる”業火”に変えた」
すごい話だ。シスさんの話もそうだけど……当事者が言うと重みが増す。
「じゃあ…まるでこの海賊時代は意図してロジャーが作ったみてェだな」
「そこは
レイリーさんは10年くらい前にシャンクスにも出会っていたらしい。まあ本人が話していないことを話すわけにもいかない、とそんなに話してくれなかったけど。
で、ここでやっと船のコーティングの話になった。本当はお金をとるところだけどハチの知り合いだからとタダでやってくれるらしい。感謝。
「レイリーさん、質問が…!…………”Dの意志”って……一体、何?空島で見たポーネグリフに古代文字を使って…ロジャーの名が刻まれていた。彼はなぜあの文字を操れたの…!?」
ロビンがレイリーに聞く。
Q.900年前の”空白の時代”に、世界に何が起きたかを知っているの?
A.うん。歴史の全てを知った。
「だがお嬢さん、慌ててはいけない。キミ達の船で一歩ずつ進みなさい。我々もまた、オハラもまた…少々急ぎすぎたのかも知れん。……キミ達に今ここで歴史の全てを私が話しても今のキミらには……何もできやしない…!ゆっくりと世界を見渡して、その後に導き出す答えが我々と同じとも限らない」
……なんかすごそうな話をしてるんだけどこの2人。
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作者名:あんちょび | 作成日時:2022年9月27日 17時