特級呪術師とシャボンディ諸島

さんびゃくよんじゅういち。 ページ42

ロビンは結局、何が起きたのかを聞かない事にしたらしい。

「何だ、いいのかロビン！今なんかすげェチャンスを逃がしたんじゃねェか！？…あの、おっさん！おれも1コだけ聞きてェんだけど…！『ひとつなぎの大秘宝』『ワンピース』ってのは、本当に最後の島に「ウソップ〜〜〜〜〜〜っ！！！」……！」
「宝がどこにあるかなんて聞きたくねェ！！宝があるかないかだって聞きたくねェ！何もわかんねェけど、みんなそうやって命懸けで海へ出てんだよ！ここでおっさんから何か教えて貰うんなら、おれは海賊やめる。…つまらねェ冒険なら、おれはしねェ！！！」
「…！わわわ……悪かった、わかってたんだけど口が勝手に今…滑ってよ！お…おれだって聞きたくねェよ！！！そうだ、おれ！！『ワンピースについて知ったら死ぬ病』だったァ！おいおっさん、何も喋んじゃねェぞ！！」

必死かウソップ。そんな病気にかかってるとしたらいざワンピースについて知るってなった時大変なことになるぞ。……まあいいんだけどね、何でも。

「やれるか、キミに…。グランドラインはまだまだキミらの想像を遥かに凌ぐぞ！敵も強い…。キミにこの強固な海を支配できるか！？」
「支配なんかしねェよ。この海で1番自由な奴が海賊王だ！」

話はおしまい。
レイリーさんは船をコーティングしに行ってくれるらしい。時間的に大将が来ててもおかしくないというから、ならここに迷惑かからないように買い物にでも行くかとナミ。人生ほのぼのかとツッコんだウソップ。
まあ確かにここに迷惑かけるのは避けたいね。スムーズに作業も進めてほしいし。

「じゃあおれ達ァ適当にバラけて仕上がりの時間にそこへ集合でいいだろ」
「計画的に集合(・・)とかてめェ…どの口が言うんだ」
「サンジに一票。」

レイリーさんのビブルカードを預かった。作業が終わり次第レイリーさんの所に集合、ということだ。
コーティング作業には3日かかるらしいので、少なくとも3日はサバイバルだな。
…………まあ1日ももたないんだけどね…。

「3日後の夕刻と決めようか。私はその時何番GRにいるかわからんが…ビブルカードの導く先でコーティングを済ませ君達を待っている。魚人島への海中航海に備え、必要な物を買っておくといいだろう」

という事で、レイリーさん、ケイミーさん、ヒトデ、ハチ、あとバーの店主の人とはここで一旦お別れ。
レイリーさん以外の人達に見送られながら店を出た。

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