Crown【短編集】 (ページ27)

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華金：センラページ27

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　かつん、とお互いのグラスを合わせて乾杯した。

　「っはぁ、うま…。」

　「センラおっさんくさいよ。」

　「はぁ？」

　同い年やから？とか言って見てくるけどどう考えても今のはおっさん。まあでも髪の毛がまだ水でへにょっとしてるのは幼いからプラマイゼロくらいかな。

　「え、待ってこれめっちゃうまい！」

　「やったー前から作りたくってさ。」

　ポテサラにとろけるチーズをかけてグリルで焼いたやつ。居酒屋とかでたまに見かけて家でも作れそうだなと思って今日初めて作ってみたけど好評のよう。

　「何でこんなにだし巻き卵キレイなん？」

　「えー…慣れ？」

　じっくりゆっくり待ちながら転がせばきれいにできるんだけど、こればっかりは慣れだと思う。私も最初はひどかった。

　机の上に置かれた空き缶の量がすごい。

　センラに比べるとお酒に弱い私はそろそろ水にシフトチェンジなんだけど今立ったら多分ふらついてこける。

　私よりペースの早かったセンラも既に酔っているらしく水を取ってきてもらえそうにはない。ウイスキーを割る用の水は既に無くなって飲めるものもない。

　「Aー、」

　「ん－？」

　「次はいつ開催できるやろなぁ…。」

　「うーん…いつだろ…」

　私とセンラの予定がちょうど合う金曜日ってなんだかんだ少ないんだよね。他の曜日だと合ったりするけどこんなにお酒は飲めないし。

　「まあでも、Aと一緒ならいつでも楽しいからええか。」

　「…私も楽しいよ。」

　素直なのはお酒のせい。

＊＊＊

　ツイッターでいただきましたリクエストで「センラさんと夢主ちゃんが酔っぱらうお話」でした。

　酔っぱらうと言うか飯テロになってしまったような…。訂正などありましたらお気軽にお願いします。
　リクエストありがとうございました。