Crown【短編集】

上司(仮):センラ ページ11

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　同じ系列の姉妹店に、ちょっとヘルプで行ってきて、と会社から追い出されてやってきた姉妹店。初めて来たな…。

　｢あ、ヘルプで来てくれた人やんね？ありがとう。仕事とか伝えるから一緒に来てもらってもええ？｣

　｢は、はい！｣

　にっこり笑う少しの間だけの上司はこの辺りでは聞きなれない方言を使う人だった。


　これは、あれは、と色々教えてもらいまずはこれお願い、と渡された仕事を与えられた机でこなしていく。うん、これは自分の会社でもやってたやつだから大丈夫。

　｢お、仕事早いなぁ。ありがとう。｣

　｢いつもやってる仕事なので。｣

　｢そうなんか。助かるわ。｣

　にっこり笑った笑顔がきれいなのが印象的。


　色々仕事を渡され、こなしつつ分からないことがあれば聞いて、気がつけば夕方過ぎ。

　今日の仕事は６時まで。…でも、上司とか色々帰ってないし、初めて来た姉妹店だし、帰れるかな、と少し心配しながら仕事をこなしていれば、仕事を色々と教えてくれた上司に声をかけられた。

　｢今日、６時上がりやろ？もうそろそろやし、キリよくなったら帰りや？｣

　｢は、はい。｣

　少し大きめの声で、そう言ってくれた上司はお先ー、とタイムカードを切って先に帰っていった。今のおかげで、すごく上がりやすくなった…。ヘルプで短い期間だけどやって行けそう。




少しの間の上司。

電話越し:そらる→←めがね :うらたぬき

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