百三十話 ページ14
堀川「？どういう事です？」
(人1)「今まで黙っていたのだけれど、実は、脱走したのは佐藤だけじゃないの」
蛍丸「？佐藤だけじゃないってことは、もう一人いるの？
後藤「誰なんだ？大将」
(人1)「・・・・桔梗の件での男よ」
薬研「！まさか、明仁？！」
(人1)「そう」
明石「？誰なん？」
長義「少しだけ耳にしたことがある。確か元審神者だと聞いたな」
伽羅「一応はな」
薬研「ちょっと待て！そんな話、俺ですら聞いてないぞ！」
(人1)「そりゃ、今日まで秘密にしていたからね」
乱「ねぇ、その事。美紀ちゃん達は知ってるの？」
(人1)「知らない。知ってしまったら、桔梗がどう思うか」
乱「そっか」
大和守「それを聞くと今回のはもっと難航するんじゃない？」
山姥切「確かに、佐藤は兎も角、明仁は捕らえるのが困難な男だ」
今剣「しかもじゅつしゃですよ。なにかかんがえはあるんですか？」
(人1)「うん。一応、政府がある本丸から少し協力要請をしたらしいの。かなり、優秀な人達だから、捜索もかなり楽になると思う」
浦島「それなら、安心だな！」
(人1)「でも、佐藤も明仁も実力は確かな奴らよ。もしものことがあったら」
長義「元政府の、アンタでもか？」
(人1)-全「えっ？」
(人1)「・・・・長義」
長義「？なんだ？」
(人1)「それ、秘密にしてたこと」
長義「えっ？」
(人1)「・・・はぁ〜」
〜その頃〜
杏子「ファ〜」
三葉「眠そうだね？」
杏子「うん。昨日ちょっとね」
三葉「ちょっとって何？」
杏子「そりゃ・・・・ん？あれ、誰だろ？」
そう言いながら、二人は同じ方向に目線を向けると、そこには黒いフードを被った人と片腕のない細身の男性が立っていた。
三葉「誰？」
杏子「・・・・ちょっと行ってくる」
三葉「あっ、僕も」
そう言いながら、二人は警戒しながらも、その二人に近づいた。
杏子「あの、すみません。どちら様でしょうか？政府の人、ではないですよね？」
そう話しかけると細身の男が口を開いた。
？「刀剣女士の加州清光である杏子さん、ですね？」
杏子「だったら何です？」
？「ﾌﾌﾌｯ」
三葉「？何が可笑しいの？」
？「失礼。深い意味はないのです。ただ言えることと言えば、ようやくみつけたということ」
杏子「えっ？」
？「おい」
？1「あぁ」
そう言うと、黒フードの男が何かﾌﾞﾂﾌﾞﾂと何かを呟き、途端に目の前が真っ暗になり、そのまま意識を手放した。
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