【Connect.】Disconnect. (ページ7)

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「どうして？僕はいつだって、ランちゃんのそばにいるのに！」
「アミル……」

　彼の澄んだ瞳に、私の影が映る。安堵と共に、純粋無垢な彼に不安な顔をさせてしまった、ほんの少しの申し訳なさも込み上げてくる。
「ランちゃんが何をしたって、僕はランちゃんと一緒にいるもん！」
「……」
「それに、マトリ君もターニャちゃんも、ランちゃんのこと、とっても良い子で、大切な幼馴染だって思ってるの、僕知ってるよ！だから……ランちゃんは、ひとりぼっちなんかじゃないよ！」
「…………！」
　キラキラ、透明な光を宿したふたつの瞳が、私を見上げている。
　あぁ、そうだ。いつだって私の隣には、アミルがいてくれた。私の長所も欠点も、その純粋な心と飽くなき探究心で、全て受け入れて、認めて、必要としてくれる。
　マトリやターニャだってそうだ。私という存在を受け入れてくれる、大切な幼馴染。
　どんなに苦しくたって、みんながいるから――

「……ありがとう、アミル」

　いつだって忘れたことはなかったその気持ち。だけど、いつだって一緒にいたからこそ、それを口に出さずともいられることが「当たり前」になっていた。
　だけど今、改めて伝えたい――そう思えたのだ。
　瞬きと共に、熱く込み上げた想いが一筋、頬を伝う。
「えっ、泣いてるの！？大丈夫！？」
「もう、私がこんなことで泣くわけ――」
「涙、こぼれちゃってるよ！僕が拭いてあげるね！」

　――ああ、私はいつもこうだ。
　次にアミルに何かがあった時、今度は私が守れるようになるんだって。そう心に誓ったのに。
　私はいつも、いつまでも、アミルに救われてばかりだ。

　いつか、大きくなったら。
　いつか、もっと夢に近づけたら。
　私は、大切なアミルを、守ることができるのかな。

　その一歩のためにも――帰ったらまずは勉強だ。
　千里の道も、一歩から。

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Shinjuです、読んでくださりありがとうございます。
今更ですが本編開始以前のエピソードって書いていいんですかね……？駄目なら消します。
拙宅のランと、不知火水簾様宅のアミルくんの幼少期(学生時代)の妄想です。普段はあまり見せない、ランの激重感情(？)が露わになるシーンを書いてみました。まとまってない文ですみません。