藍沢先生の日常

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名取side


横峯の提案で灰谷、横峯、雪村さん、俺、で藍沢先生と白石先生の子供の面倒を見ることになった。


歩翔君は時々医局にいたりするからお互い面識があるけど緋山先生たちから２時間くらい面倒を見ていてほしいと言われた。



２時間も子供の面倒見るのかよ……って普通なら思うけど歩翔くんは全然大丈夫！



歩翔「なにする？」


そう聞いてくる歩翔くん。

可愛すぎる……



今は救命の医局の一角に５人でいる。


救命の医局は歩翔くんもよく来てるから知ってるお馴染みの場所。



歩翔くんに「なにする？」と聞かれたため考えた末に雪村さんの発案で医局にあったトランプを取り出してきてババ抜きをすることになった。


俺がカードをシャッフルして５人分に分けて配ると小さな手でカードを持って同じ数字のカードを２枚ずつ揃えて手札を減らしていく歩翔くん。


ゲームが始まると横峯が歩翔くんに話しかけた。


横峯「歩翔くんは大きくなったら何になるの？」


歩翔「おいしゃさん！」



即答で「おいしゃさん！」と答える歩翔くん。

両親ともに医者ということもあり憧れが強いのだろうか？


横峯「歩翔君はお父さんのこと好き？」


ドストレートにそう聞く横峯。

いつも藍沢先生に一喝入れられているからだろうか？

でも確かに白石先生の家庭での様子は予想がつくけど藍沢先生は……予想がつかない。



歩翔「パパ、すきだよ！？いっつもね、いそがしーけどやさしくてだっこしてくれるの。パパがおやすみのときはいっしょにあそぶの！」


ニコニコしながらそう答える歩翔くん。

藍沢先生が優しい……？

子供をだっこ？

子供と一緒に遊ぶ？



想像できないことが多すぎる……

藍沢先生の家での様子が気になったのか次は灰谷が横峯に続いて歩翔くんに質問する。


灰谷「藍沢せ…お父さんとお家でどんなことするの？」


歩翔「ん〜……パパはおべんきょーおしえてくれるの。あと…てれびもパパのおひざのうえでみるの！」


歩翔くんの言ってることは全部事実だろうけどあの怖い藍沢先生を知ってる俺たちからしたら驚きのことばかり。


膝の上に子供をのせてテレビをみてる藍沢先生…・・想像しただけで変な感じ……



なんて考えてたら…

歩翔「やったーー！」


歩翔くんが上がってしまった。

残ってるのは俺と灰谷と横峯と雪村さんの４人。






その後しばらく何周かして決着がついた。

一番は歩翔くん、二番は俺、三番が雪村さん、横峯と灰谷で最下位争いが続いたけど結果は四番が横峯、最下位は灰谷となった。

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