藍沢先生の日常

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藤川side


俺には取り合ってくれなくて真っ先に藍沢のもとへ行ったあゆ。


あゆは藍沢が見えないのかベッドサイドでピョンピョン跳ねてたため少し高い椅子に座らせた。



するとあゆは藍沢に話しかけ始めてまだ覚えたての言葉を並べて一生懸命話すあゆの話を藍沢は微笑ましそうに優しい顔で聞いていた。


歩翔「パパ？だいじょーぶ？」


藍沢「あぁ」


歩翔「痛い？」


藍沢「大丈夫だ。歩翔は？怪我はないか？」


歩翔「うん」


子供と反してるというのにどこか顔の険しい藍沢。

もっと笑えよ〜〜と思うがもしここで藍沢がすごくニコニコしてたらそれはそれで怖い。



藍沢はほとんど笑うなんてことはないけどあゆはそんな藍沢と話すのはすごく楽しそうだった。


10分くらいしてあゆと藍沢の会話が一区切りついた。


白石が藍沢と自分と２人にしてほしいからあゆの面倒を見ていてほしいと言ってきた。


もちろんと言って引き受けたが……なにがあるのだろう？


気になってあゆはフェローたちが面倒をみたい！と買って出てくれたため、あゆはフェローたちに任せて俺と緋山とはるかは藍沢の病室から出て外で会話を聞いていた。






白石「怪我の具合はどう？」


藍沢「特に問題はない」


白石「足と左腕、痛いんじゃないの？」


藍沢「！……気づいてたのか？」


白石「あゆたちを庇った時、左腕が下にきてたから……体重がかかってただろうし…足も酷く捻挫してるのにまったく痛くない訳ないじゃない。あゆの前じゃ言いにくかったんでしょ？」


藍沢「まぁな……」


白石「もう、すぐ無茶するんだから！こっちはすごくヒヤヒヤさせられるのよ」


藍沢「悪い……」


白石「あゆに寂しい思いしてほしくないって言ってたでしょ？今日あゆここに来るまで車の中で泣きそうになるの必死に我慢してたのよ。ほんっとそういう一人で我慢したり一人で抱えたりするの誰かさんにそっくり！」


藍沢「それは俺と言いたいのか？」


白石「そうよ！」


藍沢「………」


白石「とにかくもう無理しないで！いい？ここは緋山先生も藤川先生も冴島さんもフェローたちもいるの！私も……だから……藍沢『無理するな、無茶するな……だろ？』


白石「そうよ！わかってるなら守ってよね？」


藍沢「善処する」







緋山「そういうことね」


藤川「子供の前じゃ藍沢は「痛い」なんて言えないよな…俺たちにも言わないし」


冴島「だから私たちも歩翔くんも病室から出したんですね」


緋山「藍沢の事を理解してるからこその行動ね」

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