藍沢先生の日常

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白石「あゆ！」


歩翔「ママ！」


幼稚園に戻るとあゆはあゆのお友達のお母さんと一緒にいた。


白石「面倒見てくれてありがとう。助かった」


母「ううん。こっちこそ、子供を守ってもらったんだし……ご主人大丈夫そう？」


白石「うん……」



あゆのお友達もそのお母さんも耕作の事をすごく心配してくれてお母さんなんか何度も謝っていたけど感謝もしてくれていた。


耕作が怪我をしたのは子供を守るため。


ほんっとにあの人は……


昔から変わらない……


自分より他人が大切で……

私たちが危ない時は自ら犠牲になろうとする……



そんな行動にはいつもヒヤヒヤさせられる。


でも私はそんな不器用な彼の優しさが大好き。



あゆもさっき車に乗ってから「パパは？」「パパは大丈夫かな？」ってずっと言ってる。



口は悪いし怖いし冷たいけど本当は誰よりも優しい。


何やかんやで好かれてるのよね……耕作は……









病院に着いたのは耕作が個室に入ってから30分後。


病室に入ると意識を取り戻した耕作がいてみんなが取り囲んでいた。




耕作はオペをやったわけではないから麻酔をしたりはしてないため意識がしっかりしていて新海先生の受け答えにもはっきり答えていた。


藤川「おぉ〜〜あゆーーー！」


なんて言いながらあゆに近づいていく藤川先生を無視してあゆは握っていた私の手を離して一番に耕作の元へ走って行った。


歩翔「パパ〜〜！」





藤川「えっ！？あゆ？」


緋山「残念藤川」


藤川「あゆ〜〜」


耕作のベッドサイドにいるあゆに向かって藤川先生はもう一度話しかけるけどあゆは耕作と話すのに夢中みたいで藤川先生の方を振り向かない。


冴島「残念でしたね。藤川先生」


藤川「あゆ〜〜………」




落胆している藤川先生は置いといて、あゆは小さい背で耕作の顔が見えるようにピョンピョン跳ねながら話している。






横峯「歩翔くん可愛い〜〜」


灰谷「まだ小さいからベッドが高くて藍沢先生の顔が見えないのかな？跳ねてるの可愛い……」


名取「ってか歩翔くん藍沢先生にめっちゃ似てるよな」


灰谷「そうだね」


横峯「確かに歩翔くん、どちらかと言うと白石先生より藍沢先生に似てる！」


名取「顔はそうだけど藤川先生の扱い方が……」


灰谷「確かに……！」


横峯「藍沢先生も歩翔くんも藤川先生の扱い方雑だよね…？」

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