探偵さん ページ11
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inマグノリア
,
「……どうしたのガジル君、その格好」
「リリーまで」
二人は、トレンチコートに身を包みすっかり探偵気分のガジルとリリーに冷たい視線を向ける。
「探偵といったらトレンチコートだろ?ギヒッ」
そう見かけによらず、彼は形から入るタイプの人間なのだ。
「探偵…?」
「新しく入ったあの女。トウカという者…ブライヤの名を知っていた」
「ブライヤ?」
ジュビアはキョトンと首を傾げる。
「
「思い出した!!グレイ様に色目を使ってたあの…」
色黒でハート型のピアスをつけた彼女の姿が二人の頭に思い浮かぶ。
そしてジュビアはグレイ、もしくは恋敵の事になると頭が冴えるのだ。
「奴の名は一般的には知られていない。その名をトウカは知っていた」
「そこでだ!!評議院時代の推理力をもってトウカを調査する」
「賛成です!ジュビアもトウカさんは何か怪しいと思う!!」
元ファントムの二人は直ぐに意気投合。
早速トウカを調査するべく二人は走り出した。
「ギヒッ!キてるぜオレの推理力!!まずは後をつける!!これぞ名推理!!」
「一つ言っておくとそれは推理じゃないぞ!!」
みんな言われずとも分かるだろうが
ガジルは少し抜けているのだ。
「メンバーを疑うなんて…」
そして恋人の心情にも少し疎いのだ。
大事な事だからもう一度言っておこう。
ガジルは恋人の心情にも少し疎いのだ。
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作者名:チュロス | 作成日時:2020年4月29日 14時