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5．やりたいことがあったら言いましょう。
私は今。ものすんごくお風呂に入りたい。
この施設もお風呂がないわけではない。
だがしかし、お風呂といっても163センチの自分が足を伸ばせない程度のお風呂。
少し小柄な人でさえも、きついくらいなのではないのだろうか。
『真人』
呼んでも返事は来ない。
なぜなら彼は今仮眠を取っている。私を縛り付けて。
『……真人』
グースカピースカ眠りやがって…
鼻をムギュッと掴む。
すると、ゴッッと言って眼を開けた。
真「ふわぁ………どうしたの？」
『我、温泉を所望す。』
真「温泉ー？行きたいの？いいよ行こう」
コスコスと眼を擦りながら、私の手を握った。
そして、玄関の前まで来ると、ガチャリとドアを開けた。
え？と度肝を抜かされ、真人のことをガン見していると、
真「え？行くんじゃないの？温泉。」
スッと指を外の方に刺す。
それを目線で辿って行くと、どこかふわりと温泉の香りが鼻をくすぐった。
『温…せん……？』
真「そうだよー。さ、いっしょにはいろーね♡」
『いやいやいやいやいや！！』
真「？？なんで？俺たち結婚してるんだから当たり前でしょ？」
『してねぇよ！！』
真人にはよく驚くが、過去1の驚きだろう。玄関のドアを開けると温泉なんてファンタジーあるだろうか？否。ない。
まぁ、遠慮してもあれなので、遠慮なく行かせてもらおう。
足を踏み入れると、温泉特有の匂いが香る。
スーッと肺いっぱいに空気を吸い込む
ずしっと肩が重くなる。
真「ねぇー。本当に入ってくれないのー？俺は何のためにここに繋げたの！！」
『いや。普通に無理。寝てたらいいじゃん。』
真「A逃げちゃうでしょ？」
『逃げない逃げない。ここどこかわかんないし。』
真「……そ？」
観念したのか、くるっと背を向ける真人に
ふぅっと安堵の息を漏らす。
真「ま、逃げたとしてもすぐに見つけるよ」
ゾワワっと悪寒が走った。
気がした。
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ああああ - どこぞの国の貴族の子供は、こう教育されるそうです「誘拐犯が優しかったりする場合はバチくそにやべえ奴だから、とりま従っとけ」…と。 (2021年3月15日 20時) (
レス) id: 3edc474438 (このIDを非表示/違反報告)
まゆゆ - 続きはやく読みたいです(^o^)(^o^) めちゃくちゃ面白いです＼(^o^)／ (2021年1月28日 17時) (レス) id: 65cce41a2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そつ | 作成日時：2021年1月18日 0時
