Episode2 仕事とご縁 ページ12
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月曜日、出勤した私を見るなり櫻井さんが何やら手にしていた資料から顔を上げてニヤリと笑いながら口を開く。
「おはよう大野。ニノから連絡はあったの」
「なんですかその顔……ありませんよ」
「え、ないの？」
意外そうに言いながら私を見る櫻井さんの隣のデスクに荷物を置きながら私はもう一度「ないですよ」と答える。
「なんだ、土日の間になんか進展したのかと思ったのに」
「それは残念でしたね」
「じゃあ大野、来週あたり俺とデートでもしよっか」
「お断りします」
「はっやいな」
苦笑いした櫻井さんが立ち上がる。
その整った顔に向かって私はため息半分呆れ半分で質問をぶつけてみた。
「ところで櫻井さん、いま彼女は何人いるんですか」
「失礼だなお前。一人に決まってるだろ」
「じゃあ女の子と見たら誰彼構わずデートに誘わないでください。浮気ですよ」
「人聞き悪いな、俺は気に入った女の子しかデートには誘ってないし、次の子を決めたら前の子とは別れてるって」
「櫻井先輩って男と女の敵ですよねー」
「おい松本今なんて言った」
「別に何も」
櫻井さんは軽く言いながら向かいのデスクに座った松本くんを見る。
あぁいや、正確にはパソコンの画面に遮られてお互いの顔は見えてないと思うけど。
そのパソコンの画面に文書作成のアプリが立ち上がっているところを見るに櫻井さんは早めの出勤だったのかもしれない。
「言っとくけど、俺は女の子には優しくするけど男はよほど仲良くない限りは優しくしないから」
「そうですか」
松本くんはちらりと櫻井さんを見てその艶やかな唇の端をわずかに持ち上げた。
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ペペロンチーノ(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます^ ^ Episode6-10がピリオドだけになっていま！手違いでアップされたなら、これを読んで気づいていただければ…！ (2020年7月12日 21時) (
レス) id: 11672b536d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：iCHiKA
| 作成日時：2020年6月17日 11時
