♯19 校舎裏のベタな展開 ページ22
You side
ウォズも熱狂的なファンがいて大変だな〜...
ほんとそれくらいにしか思ってなかった。
「如月さん、先輩が呼んでるよ〜??」
次の日学校でそんなことを言われた。今日からお弁当を持ってきてて、お昼休みは皆で食べるつもりだったんだけど...そのタイミングでツクちゃんとゲイツが来た。
A『ゲイツ、なんか先輩に呼ばれちゃって...お弁当遅れるから持って行ってて!!』
ゲイツ「おう、分かった。」
そして教室前にいた先輩のところに...親衛隊の人じゃん、やな予感しかしないよ。じっと見ていたゲイツに大丈夫と口パクで言い先輩の前に。
A『なんでしょうか...』
先輩「貴方が如月Aさん??」
A『はい、なんの御用ですか??』
先輩「少し着いてきてくれるかな??大切なことなの。」
A『分かりました。』
はぁ...だいたいわかった。
連れていかれたのは校舎裏。もう確定だよね。
先輩「昨日この子がさ〜、ウォズくんとAちゃんが一緒にいるとこ見たらしいんだけど、どういうこと??」
やっぱりね。そんなことだろうと思ってた。
A『それは、お使いです。私、ウォズとかソウゴとかと一緒に下宿してるんで。』
先輩「見据えた嘘...それに貴方後輩でしょ??ウォズ"先輩"って呼びなさいよ。そんなことも分かんないの??非常識にも程があるわ。」
A『いや、ウォズが先輩って呼ばなくてもいいって言ってたからなんですけど。それに私、彼氏いるんで。お使いも本当だし、ウォズに恋したりしませんよ??』
一瞬怯んだように見えたけど...
先輩「でもこの子、ウォズくんが愛しそうに髪を撫でてたって!!!」
A『それも違います、ウォズはお兄ちゃんみたいな感じなんで。』
先輩「減らず口叩いてないで!!あのね、ウォズくんと関わるには親衛隊通してもらわないと困るの。抜け駆けはルール違反よ。それに...私たちの中でソウゴくんとゲイツくんの親衛隊も兼ねようかなって思ってるから、2人も許可通してね。」
さすがに意味わかんない。無理。
A『なんでソウゴとゲイツまで??』
先輩「あの2人もかっこいいでしょ??親衛隊の中でも2人が好きって子もチラホラいるから。」
A『ソウゴはともかく...ゲイツは私の彼氏なんで。』
先輩「は!?!?あんたが??不釣り合いにも程があるでしょ。身の程弁えなさいよ!!」
そう言い後ろにいた2人に目配せをした。
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作者名:ちさたろす | 作成日時:2019年8月7日 21時