僕らは時を謳う

6 過去を繋ぐ ページ9

you side

オーナー「その前に、A様がどのようにしてベルトとパスを手に入れたのか話して頂けませんか、こちらの記録と違いましてはこれからの話が多少狂う可能性がありますので」
A『わかりました』

オーナーさんに言われたから、話すことにした。もともとベルトは祖母のものだったこと、母が受け継ぐ予定だったが幼いときから体の弱かった母はそれどころではなかったこと、そして母があたしを産んですぐに絶命したこと、その後を追うように父が病に侵され旅立ったこと、それ以来祖母に育ててもらっていたこと、しかし小学校にあがる前に祖母も失ったこと、そして祖母を失う直前にベルトとパスを貰ったこと、そして銀と黒があたしのイマジンとして契約することになったこと、それからはずっと祖母の友人だったというソウゴのおじさんのところで暮らしていることを。

オーナー「...特にこちらの記録とは違いはありませんね。」
A『じゃあ...』
オーナー「はい、次はこちらがお話しなくては行けませんね」

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