勿忘草 (ページ2)

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～侑李side～ページ2

～侑李side～

実「侑李だぁーーーー！！」

教室に戻ろうと廊下を歩いてると、正面からドドドドッと俺に向かって走ってくる大野がいた……

気付けば

ぎゅっ！！！！

…………既に抱きつかれた

「きゃーーー！！！実紅が知念くんに抱きついてるー！！」

「可愛いーー！！」

どこがだよ！

周りの黄色い声の意味不明な言葉に心の中でツッコむ

侑「……あのさ、大野……離して」

実「やだ！」

侑「はぁ……」

俺の腰に回している腕を掴んではがそうとすると、回している腕はより強くなった……

コ・ノ・ヤ・ロ・ウ……

涼「ちねn……って大野！！！何抱きついてんの！！！！前からくっつくなつってんだろ！！」

涼介も教室に戻ろうと思ったのか廊下に歩いてきて俺と大野に気づいてくれてすぐはがそうとした

フゥ。

助かった……

正直怒鳴りそうだった……。

実「やーーーーだーーーー！！」

涼「やだじゃねぇよ！！お前何歳だよ！！ガキか！」

実「ガキじゃないもーーん！！！」

涼「そういうとこがガキなんだよ！！知念困ってるんだからまじ離せ！」

涼介の言葉で、俺の顔を見た大野は

口を尖らせて離してくれた

実「もっと抱きつきたかったのにぃ…」

涼「もう二度と知念に抱きつんじゃねぇ！」

実「なんで、侑李じゃなくてあなたが言ってるんですか！？」

涼「侑李じゃねぇよ！知念先輩だろ！！！お前一つ下じゃねぇか！！年上の人に「先輩」を付けるのが常識だろ！」

実「いいじゃん！知念先輩でも侑李でも同じなんだから！」

涼「良くねぇよ！」

ぎゃーぎゃーと言い争ってるうちに
こっそり抜け出す俺

ごめんな。涼介。