真夏の夜は貴方を想う1【SS】 (ページ24)

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会いたくてページ24

ガラッーー

私は早く先生に会いたくて、
ノックすることも忘れてた。

「っ……。」

先生が居た。
私が勝手に部屋に入って驚いたのか、
大きな目をまんまるにしてこっちを見てる。

「うっわぁ、びっくりした。
　なんだ、山田か。」

驚かせるなよーって、
先生は少し拗ねたように笑ってる。

「あっ、あの！！！」

あっ…。
自分でも驚くほど大きな声が出てしまい
思わず口を押さえる。

「ハハッ、でけー声。
　もう少し小さくていいよ？ちゃんと聞いてる。」

「あっ、はい。
　えっと、あの、昨日はありがとうございました！」

そう言いながら勢い良く頭を下げた。

「ブッ！アハハッ、なんなのまじで。
　挙動不審すぎておもしれー。」

櫻井先生は私の何が可笑しいのか爆笑してる。

「なっ！なんなんですか！笑ってばっかり！」

「ん？あ、ごめんね？
　ついね？見てて飽きねーなって思って。」

「…。」

完全に馬鹿にされてる。そう思ってると、

「ハァ…ほんと良かった。今日ちゃんと学校来て。」

先生がそう言った。

「…先生のおかげです！
　私ほんとに死んじゃうかと思った。」

「いや、マジで焦ったからね？
　久々に泳いだから今日は超筋肉痛。」

「ごめんなさいっ、ほんとにありがとうございました。」

申し訳なさすぎて、ごめんなさいしか出てこない。