リアル*19 ページ21
「さて、まずは俺たちの持ち物の確認だな。ここは休憩ポイントでもねぇから早めに確認するぞ。」
エントランスにつくと、まずは、みんなで円になって持ち物を広げた。
中村は見るからに持ち物は多い。
「俺の持ち物は…まずは、武器からですね。ハンドガンと、マシンガンのふたつです。」
「マシンガン!?って、あの連射できるやつか!」
森山の喜んだ声の矢先、中村が被せるように言った。
「ただ、弾はないんで、一応もってるだけっすね。」
なーんだと、森山がしょぼくれた。
「拾ったんですか?これ。」
「はい、死んでる自衛隊?みたいな人の手元から貰いました。ハンドガンもそうです。」
「やっぱり…武器を貰うならそれっぽいやつから貰う方が早そうですね…。」
桐谷の言葉に頷いた後、中村が続けた。
「死んでるか分からないし死んでても触るの結構勇気いるけど…結構調べたら、武器だけじゃなくて…ほら、ナイフとライター、あとは…」
そう言いながら、中村が1番上に来ているチョッキを脱いだ。
「あ、それ、気になってたやつ。」
「ほら、やっぱり笠松先輩とか好きそうだなって思ったんすよ。これ、防弾チョッキ。」
触ってみたら、確かに厚さがある防弾チョッキだ。
キズも少ない。
すごいなぁと桐谷が触っていると、森山が若干引いた声で中村に話しかけた。
「え、まさか死体からとったのかお前…。」
「はい。そのまさかです。」
うげぇと明らかにやばいという顔を森山が表に出した。
「…こ、今後はなるべく調べるようにするか…。」
笠松先輩も若干引いた感じでそういった。
そのままお互いの持ち物をチェックし、中村が持っていたハンドガンのマガジンを森山が使った。
「で、結局、私たちの現状は…」
・笠松 HP 6
ハンドガン(10発)
・森山 HP 6
ハンドガン(12発)
・桐谷 HP 3
サバイバルナイフ
ショルダーバック
→手榴弾1発
・中村 HP4
ハンドガン 15発
マシンガン 0
サバイバルナイフ
ウェストポーチ
→手榴弾1発
ライター
それを確認して、回復アイテムがまったくないことに全員ちょっと残念な気持ちになった。
「…ここで待っててもアイテムが降ってくるわけでもねぇ。早めに移動するぞ。」
笠松の言葉に全員が頷き、立ち上がった。
「次は西側の資料室ですね。アイテムを探しつつ、なるべく戦闘を避けて行きましょう。」
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作者名:ベイ | 作成日時:2017年3月28日 19時