SEVENTEENの紅一点 3 (ページ17)

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お互いを確かめるようにしてぎゅっと手を握ってから、彼はメンバーたちのもとに戻っていった。

それと入れ替わりに今度はスングァニがやってくる。

「スングァニ指輪外してね～」
「はいは～い」

意外と続いているピラティスの成果なのか、はたまた彼が熱心にやっているむくみ取りのおかげなのかはさておき、彼の指は前よりも少し細くなったように見える。
そう伝えると、かわいいわたしの仲良しさんはちょっとうれしそうに、本当ですか？と言った。うん、やっぱり良いことは良いと伝えるべきだ。

彼が外した指輪を箱にしまって、新しい指輪をはめる。ぴったりだ。

「スングァナ、小指だして」

新しく指輪をはめたばかりの小指を私の小指と絡めて『約束』と言ってからお互いの親指同士を合わせる。

「な、なんか恥ずかしい…」
「こんな時くらいしかやらないからね」
「久しぶりですよもう」

日本式のものよりも少々重みの差があるような指切りをしながら、彼の瞳をまっすぐ見る。

「スングァニがすごく一生懸命にやってることをわたしは誰よりよく知っているから」
「はい」
「毎日大変だけど、一緒にがんばろう」
「はい…はい、ヌナも、あまり頑張りすぎずに、ゆっくりいきましょう」
「うん、わかった」

ここで終わっていたら感動ムービーで終わったのに。

「それから、今度こそ僕と一緒にピラティスに連れていきますから」
「わあ……楽しみ……」
「もうちょっと心込めてください」
「…お手柔らかにお願いします」
「んっふ、はい」

別に嫌なわけではなく、ただこれがわたしたちのお決まりのパターンなだけ。このかわいい弟はわたしの扱い方をよくわかっていた。ずいぶんと頼もしくなってしまったものだ。

そろそろ行くね、と言ってハンソリと入れ替わる。あの2人の関係性も、前回指輪を交換した時よりさらに深くなっているんだろう。

小指にはまった新しいリングを見る。14人のつながりがまたひとつ増えた。
次もまた新しいリングをこうして迎え入れられるといいな。