文豪達の子を授かりまして…【文豪ストレイドッグス】

デッドなアップルの裏側で ページ9

太宰「君は今、何を考えているんだい？」

ドス「嫁がイタリア語を話しているところです」

太宰「うわ、聞きたくなかった」

ドス「あ、いまトイレに入りましたね」

太宰「なんでわかんるの。キモい。絶望的にキモいよ、君」

ドス「うるさいですよ。あなたも好きな人の行動ぐらい見てるでしょう」

太宰「まぁね。体に発信機つけさせてもらったし」

ドス「うわ、ありえない」

太宰「監視カメラハッキングして見してもらってるよ。うん、今日も可愛い」

ドス「あなたに好かれたら最後ですね」

太宰「…そっくりそのままお返しするよ」

似た者同士。という言葉を彼らは認めない。



太宰「やぁ、今日も絶好の日和だねぇ！」

『あら、太宰さん！』

太宰「私は最近大きな仕事をしてね。だれかに癒されたいんだよ」

『そうですか！』

なんて言ったところで見事な返しを喰らい

期待していた反応は貰えないと分かっているのだが

『はい！』

太宰「…なんだね？」

『ハグですよ！ハグ！！』

太宰、まさかの返しに思わず困惑。である




ドス「さて、甘やかしてくれるんですよね？」

『ひぁ、ん。んん』

ドス「…聞こえてないですか」

湿った声の中、気を遣ってしまった彼女の声に

思わず喉の奥が乾く

ドス「ま、たっぷり甘やかして貰いますよ…？」



中原「大丈夫だったか！？」

『大丈夫、大丈夫！』

死ぬかと思った、と本音を漏らせば

そうか、私も。と優しい声が返ってくる

なんだか、どっと疲れて

それでふわっと安心に包まれて

もう、本当に

中原「好きだ…」


森「中也君？こういうのは公衆の面前では控えていただきたいね」

中原「『すみません！』」



『龍之介君！龍之介君！』

芥川「先輩、何ですか？」

その細い腕に精一杯抱きつかれてしまう

一度掴んでは離さない、

意外と強情で意地っ張りで。

それでもって甘えん坊なお方だ

『まだ、もうちょっとこのままで…』

芥川「先輩、ちょっとズルすぎますよ」

芥川はキュン！を覚えた！！


坂口「ただいま帰りました」

『遅い！遅い！！おっそーーーいい！！！』

徹夜明け、久しぶりの家、彼女のビンタ

来ていたんですか、驚きました

と本音を漏らせば

会いたい、会いたかった、と

壊れたかのように何回も浴びせてきた

『明日、休み？私は休みだよ』

坂口「…今夜は寝たいです」

『私は寝たくないよ』

あぁ、多分今夜も眠れないだろう

終わり ログインすれば
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