ドストエフスキー家の保育園デビュー ページ6
『だ、大丈夫なんでしょうか？』
僕と彼女の子供が
ほんの数年前笑った顔を見してくれた
僕は言わずもがな多忙な生活を過ごし、
彼女も子育てに手を尽くしながら中々多忙な事をこなす
が、そろそろ限界が来たか否かで
可愛らしい我が子を泣く泣く保育園に預ける事になったのだ
彼女に大切そうに抱え込まれる我が子の笑顔を愛でつつ
つい目前まで迫ったドアを叩く
中から出て来たのは保育士の男性で
心配の色に染まる彼女の顔に釘付けだ
こいつの死期が今、決まった
ドス「僕の妻なんですけど？」
『だっ、旦那さん！？何言ってるんですか！』
ぎらりと睨みつければ隣で慌てた声が跳ねる
はっと我に帰ったような先生は
少し顔を青くさせながら慌てて仕事に戻る
我が子を優しげに抱き上げようと
ゆっくりと手を伸ばした途端…
娘「やぁぁぁぁぁ！！」
普段、滅多に泣かない娘が声を荒げた
夜泣きも少なく静かな我が子
愛らしい顔は彼女譲りの女の子だ
『あらあら…滅多に泣かないのに』
小さな手の平に精一杯の力が込められているのがわかる
しわくちゃになった顔に涙が流れる
そのせいで可愛らしい顔が少し台無しになっていた
その様子を見るのは珍しくて
そんな姿に彼女は少し狼狽えてしまっていた
そして少し眉を下げ、困ったように笑った
『お願いできますか？』
先生「えぇ！喜んで」
喜ばなくていいのですけどね。
と、１つ小さく漏らすと彼女から
小さな返答が返ってくる
"嫉妬してどうするんですか！！"
彼女のカツを真に受けて
保育士の暗殺を引き延ばす事にした
彼女の腕から可愛らしい我が子が
先生の腕へと移っていく
いかに頑張っても所詮赤子の力
離すまいと握られた腕を遠慮がちに彼女は離していく
それと同時に我が子が泣き叫ぶものだから
思わず心配を装ってしまう
『旦那さんが心配してどうするんですか』
ドス「ですが…」
『大丈夫ですよ。みんなこうなんです』
泣き叫ぶ我が子の声は止むことがなく
強まるばかりであったが彼女はいつも通り
遠慮がちに微笑んでいた
少し肩から降りた重さを残念そうにしていたが
致し方あるまいと割り振っているようだった
『またね』
そう我が子に微笑んで踵を返す彼女を追いかける
後ろから響く泣き声に後ろ髪を引っ張られながら
ここぞとばかりに踏ん張って歩き出した
『今日は早く仕事を終わらせないといけませんね』
その日、前代未聞の速さで終わらせたと言う
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あんこ - 久しぶりに見ました！やっぱり面白いです！これからも更新頑張って下さい！ (2018年8月9日 15時) (
レス) id: 0c74f1a9f1 (このIDを非表示/違反報告)
緑川わさび - 続編おめでとうございます。毎日楽しく拝見させてもらってます。これからも応援してます！頑張って下さい！ (2018年7月30日 22時) (レス) id: 7ee805d977 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - オリフラ気をつけないとていひょうか沢山入れられますのでお気をつけください (2018年7月28日 0時) (レス) id: 16b8101627 (このIDを非表示/違反報告)
真咲夢月(プロフ) - 続編おめでとうございます！これからも連載頑張ってください！！いきなりコメント失礼致しました！ (2018年7月26日 9時) (レス) id: 89b181a2cc (このIDを非表示/違反報告)
DAHLIA(プロフ) - 続編おめでとうございます！此からも頑張って下さい！コメント失礼しました...。 (2018年7月26日 7時) (レス) id: 9f5d116a8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきぽん
| 作成日時：2018年7月25日 23時
