検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:117,386 hit

黒髪の隣人 ページ9

ナルトは、一回拳骨を落とされても懲りずにサクラに近づく。


「ナルトのやつこのままだとまたタコ殴りにされるな。」というシカマルの助言も経て半強制的にナルトと一列隣の席に移った。



「はぁ…よし!これならもう安心だ。」



と一息ついたが隣に人がいる。


一応許可を取ろうと、話し掛けてみた。


「ねぇ、ここにナルトと座っても良い?」


吸い込まれるほど黒い目と黒い髪をした少年はチラッとこちらを見て、一言だけ呟いた。



「ああ。」



それだけ言うと彼はまた前を向いて何も言わなくなった。

それを見届けると手で壁を作り、ナルトに小声で話した。


「ねぇナルト、あいつっていつもああなの?」


「そうだってばよ…!サスケのヤツいつもあのしかめっ面だ。」


「サスケ…!?それってサクラがさっき言ってた…」



ナルトとひそひそ話をしながらサスケの方を見ると目が合った。


「おい。陰口は聞こえないように言えよ。このドベ。」



サスケのドベという言葉を聞いてカッチーンという音とともに過剰に怒り出すナルトを慌てて押さえつけた。


「サスケ、お前のせいでナルトが暴れ出した…!ちょっと…!何とかしてよ…!」


私は恨めしげな目でサスケを見上げた。




「フン。さあな。俺の知ったことじゃない。」



サスケは不敵な笑みを浮かべると、前へ向き直った。

その時私はナルトを抑えながら初めて先ほどのサクラの言っていたことを理解した。


確かに整った、妖しげな笑み。

女はこういうものにきっと弱い生きものなのだろう。

だが残念なことに私はそれくらいで簡単に騙されたりする気は無い。


格好良いのは認める。だが少し周りが騒ぎすぎなくらいじゃないのか?



それに、さっき気づいたことだが今現在も女子からの視線が痛い。



喧嘩するいのとサクラに見てるだけのシカマル。おまけに暴れだすナルトとそれを挑発するサスケ。極めつけのサスケファンの女子達の視線に私はため息を着いた。


_________



そして少し時間が過ぎて今は演習場に来ている。

どうやら今日は実技をする日だったようだ。

全く以て自信が無い。自信のあるなしどころか、緊張と不安でガタガタと震えだしそうな勢いだ。

殆どが一対一で戦って行き、後に残ったのは私とナルトとサスケ。それから知らない女子1人だけだった。

「誰でもかかってこいってばよ!!」


私でさえそうなのに、どうしてナルトはあんな風に平気にしていられるのだろう。

対戦相手→←面倒な小競り合い



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (129 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
261人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Caesar(プロフ) - マスラさん» コメントありがとうございます!なかなか更新出来ないのですが応援してくださる方がいると思うととても嬉しいです! (2018年11月6日 18時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
マスラ - とても面白いです!続き楽しみにしています。お忙しいとわ思いますが、更新頑張ってください!(*^_^*) (2018年11月6日 16時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
Caesar(プロフ) - ありがとうございます!!学生なのであれこれ大変ですが更新がんばります! (2018年9月10日 7時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
ブラピ - 小説とても面白くて大好きです!更新頑張って下さい! (2018年9月10日 3時) (レス) id: e896eb0a17 (このIDを非表示/違反報告)
Caesar(プロフ) - 深雪さん» コメントありがとうございます!!この所旅行に行ってて更新出来ませんでした。すいません!!頑張って進めるようにしますね! (2018年8月18日 19時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:julius | 作成日時:2018年1月1日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。