意味ありげな言葉 ページ14
「サスケくん!Aもそう言ってることだし、私達、そろそろ付き合っちゃったりして…!」
「お、俺のサクラちゃんが…。」
ナルトはサスケに接近するサクラに肩を下げてしょげた。
「チッ、くっつくな!」
騒ぐサクラの腕を煩わしそうにサスケが振り払う。
大体予想していた反応だ。
「サスケくんったら、シャイなのね!私はいつでも準備オーケーよ!!」
しかしサクラはめげること無くサスケに熱い視線を向ける。
最初は健気だと思っていたが、ここまでくるとさすがに病気だ。
と、サクラがこちらに目を向けた。
「そう言えば、どうして私にサスケくんを譲るなんて言ったの?」
「どうしてかって?これはまた唐突な質問が来た…。」
あのいつもは「くだらない。」と言いそうなサスケでさえもこの時は静かに聞いていた。
うーん。と私は少し考え込んで答えた。
「サスケは女子を虜にする…。すると、周りの女はたちまちサクラやいのやアカデミーの女子達のように恋に盲目になってしまう。」
「それもあっという間だ。分かるだろ?」と私はナルトを見た。
ナルトは「確かにそうだってばよ。」と納得した様子。
私は更に続けた。
「でも私はこの目で全てを見て賢くなりたいんだ。だからサスケと一緒にいると動きにくくなる。強いて言うとするならそれが理由かもしれないかな。」
「そうかよ。」とサスケ。勝手に品定めされた気がして不愉快なのか機嫌が悪い。
「あっそ。まぁ、考え過ぎよ!」
サクラはとびっきりの笑顔でそう言った。
目をハートマークにしてサスケを見つめる。
理由はどうであれライバルが安く折れ、サスケが手に入ったことが嬉しいらしい。
そんな中、ナルトだけが浮かない顔だった。
「ん?ってことはサスケの周りにいると、サスケのことが好きになっちまって動きにくくなるからってことか?」
しつこいサクラにうんざりしていたサスケは、既に帰ろうと後ろを向いていたが、すぐに振り返った。
意外そうに私を見ている。
「ナルト。あんたってやっぱりバカね!サスケくんは凄くかっこいいから、一緒にいると寄ってくる女子達からの扱いが痛いってことよ。Aはやっぱり女子達からそういう目にあうのが怖いみたいだから、サスケくんの隣は私で決まりね!!!」
サクラは「そうよね?!」と、希望に満ちた表情だ。
が、
「さあ、どうだろう?後は想像に任せたよ!」
どっちが正しいか。その答えを知るのかはまだ先の話だった。
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Caesar(プロフ) - マスラさん» コメントありがとうございます!なかなか更新出来ないのですが応援してくださる方がいると思うととても嬉しいです! (2018年11月6日 18時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
マスラ - とても面白いです!続き楽しみにしています。お忙しいとわ思いますが、更新頑張ってください!(*^_^*) (2018年11月6日 16時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
Caesar(プロフ) - ありがとうございます!!学生なのであれこれ大変ですが更新がんばります! (2018年9月10日 7時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
ブラピ - 小説とても面白くて大好きです!更新頑張って下さい! (2018年9月10日 3時) (レス) id: e896eb0a17 (このIDを非表示/違反報告)
Caesar(プロフ) - 深雪さん» コメントありがとうございます!!この所旅行に行ってて更新出来ませんでした。すいません!!頑張って進めるようにしますね! (2018年8月18日 19時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:julius | 作成日時:2018年1月1日 1時