50話 ページ5
樋口said
森「上腕・大腿筋断裂、全身I度熱傷、下顎骨剥離骨折、前頭骨・胸椎裂離、頸部靭帯損傷…そして昏睡…派手に毀損されたものだね…任務失敗の代償という訳だ」
樋「申し訳ありません」
森「此の儘意識が戻らぬかも知れないね」
樋「そんな!」
森「気を落とすことはない…君達は佳く頑張った…確かに探偵社の襲撃に失敗し人虎の捕獲を謬り輸送船を積荷ごと沈めたけど頑張ったから良いじゃないか…頑張りが大事、結果は二の次だ…そうだろう?あ…作戦中芥川君が潰した密輸屋[カルマ・トランジット]の残党が手勢を集めているそうだ…芥川君と明日香ちゃんへの復讐だろう…良いかね樋口君、マフィアの本質は暴力を貨幣とした経済行為体だ…何を沈めても誰を殺しても良い、だが…暴力を返されることは支出であり負債だよ」
樋「そんな負債などと…芥川先輩と明日香ちゃんは是迄の任務で多大な成果を」
森「確かに芥川君と明日香ちゃんは優秀だ、彼の暴力性は組織でも抜きん出ている、明日香ちゃんだって私達の害になる傘下を潰している…では君は?」
樋「…ッ」
森「樋口君、君は自分がこの仕事に向いていると思ったことは有るかね?」
私は何も答えられず静かに首領室から出た。私はお手洗いに行きただ鏡を見ていた。そしてお手洗いから出ようとすると背後から短刀を私の首に当てている銀と入口に立っている広津さんと背をもたれかかっている立原の黒蜥蜴の3人がいた。
広「予演はそれ位にしておけ、銀」
樋「黒蜥蜴」
立「銀の野郎はそういう、やれ潜入だ、暗殺だっつう陰気な仕事が多くてな…上の勅令で身内の喉を掻き切るなんてしょっちゅうだ…本番は驚く暇もないぜ」
樋「上が…私を始末すると?」
広「今はない、だが…明日は判らぬ」
樋「私を嘲いに来たのですか」
広「警戒を促しに来ただけだ、私が貴方の立場なら暗殺者が枕元に来る前に身の振り方を考え直す、命を狙うのは上ばかりとは限らぬしな…首領直轄の遊撃隊である芥川君と貴女は我ら武闘派組を直に動かす権限が有る、いわば上司…明日香さんは元帥…だが我らを傅かせるのは権限だけではない…芥川君と明日香さんの持つ力への畏怖と崇敬…樋口君…貴方に我らが従いたいと思わせる何かが有るか?」
私は黒蜥蜴の横を通り過ぎ芥川先輩と明日香さんの病室へ行きずっと考えていた。暫くして暗くなり私は家へと帰った。
森(君は自分がこの仕事に向いていると思ったことは有るかね?)
樋「そんなの…有る訳ないでしょ」
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アミ - 更新頑張って下さい。 (2020年3月26日 15時) (レス) id: 808cf034c3 (このIDを非表示/違反報告)
きしも - 前の方のいう通り文ストではなくなっています コラボ設定にするか続編として題名を書き直して下さい (2019年4月15日 20時) (レス) id: a0220cc930 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - これもう文ストじゃないやん……刀剣乱舞じゃん色々と残念…… (2019年3月15日 8時) (レス) id: b84f9313ac (このIDを非表示/違反報告)
ジュリ - 中也と夢主ちゃんは別れてしまうのですか? (2018年7月22日 11時) (レス) id: 654239532a (このIDを非表示/違反報告)
紅奈 - 続き気になります ゆっくりでもいいので更新頑張って下さい (2018年5月15日 14時) (レス) id: c831905666 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:太宰中也 | 作成日時:2017年11月3日 3時