【ツルネ】ハバタケ 〜The Lost Memory〜

22.レッツ ミーティング！ ページ24

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週が明けて最初の部活は、ミーティングから始まった。
集合してすぐに、部長が号令をかける。


｢はい、みんな注目。練習内容についての話し合いするよ。
まず、準備できた人から射込みっていうのはそのまま続ける？｣

｢それで良いんじゃねーの？｣


男子全員が頷いたことを確認した後、視線が女子の方へ向けられる。梨可は乃愛ちゃん、ゆうちゃんを順に振り向くと、竹早くんに向かって小さく微笑んだ。


｢こっちも異論は無いね｣

｢うん。じゃあ、次はランニングと筋トレのタイミングと量だね｣

｢もう単純にさあ、毎日2キロ走って、筋トレして、そこから射込みで良いんじゃない？｣


腕を組んで考え込む山之内くんに対して、私は首を振る。


｢まず山之内くん、筋トレの後に着替える時間が無いと。さすがに袴じゃ走れないでしょ。走れたとしても、その格好じゃ、ランニングですれ違う人がみんな『えぇっ!?』って顔するんじゃない？ 筋トレなら裾とか引っかけますよね絶対｣

｢あぁっ、気がつかなかったぁ！」


まさかとは思ったけど、本当に気づいていなかったとは……。


小さくため息をついて、私は続ける。


｢それに、私は弓道よくわからないけど、リーグにしろ、トーナメントにしろ、大会では長時間の体力勝負になりますよね？ 体力は付けておくべきです！｣

｢そ、そっか……｣

｢それに、スポーツなら弓道だけでなく、ほとんど競技において、疲れてもくじけない精神力が必要です。
したがって、走るのなら長距離しかないと考えられます。そ、そこで！」


｢うぇっ!? 何!?」



びしっ！と指さすと、山之内くんはぎょっとする。


｢あ、あなたは！ 6キロ走った後に筋トレしてその後弓道やれるって自信がっ、あ、ありますかっ！」






思いきって言ってやった。
いつもの｢反論されるのが怖い｣なんて考えは、どこかに吹き飛んでいた。




そして、言い終わってから気がついた。


……うざいって思われたらどうしよう。



私がそっと反応を伺うと、







｢えっ、6キロ……？ いや無理無理っ！ 多分できない！」


……よかった。
別に嫌われてなかったみたい。


｢でしょうね！ 筋トレ抜いても難しいでしょうね！」

｢おれの考え読んだの!? 瀬戸名さんエスパー!?」

｢その程度の予想は簡単です！」


そこで！ と竹早くんの方を向くと、隙ひとつも無い笑顔が待ち構えていた。


｢どうしたんだい？」

｢提案なのですが、まず、ランニングは男子6キロ、女子4キロで、月曜にまとめましょう」

23.提案！→←21.後悔 (Side S)

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

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あずきいろ

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おみくじ結果は「末凶」でした！

今日の弓道男子

如月七緒

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