Or Which ally? ページ46
音葉 side
翌日。
今日も学校だ。
皆は、Aを待たずに行っちゃった。
Aに学校行く？って聞いたけど、反応がなかった。
もう行っちゃったのかな。
学校でも上の空で、当てられても答えられなかった。
学校が終わったら、走って家に帰った。
Aは、リビングにいた。
「…A」
「なんだよ。ただご飯食べに来ただけだよ」
「昨日の、Aじゃないよね？」
「…私じゃなかったら誰だよ」
「衣玖乃ちゃん、とか」
「はあ？カッターキャーみたいなのか？
だから、あれは私がやったんだよ」
…あっけなく、Aは自分がやったと認めた。
「まあ、もうそろそろうるさい奴らが帰ってくるし部屋に戻るよ。
あ、明日の夕方４時この廃ビルの屋上に来て。
真昼達も誘って。じゃーね」
一枚紙をぺらっ、と渡して、さっさと部屋に戻ってしまった。
Aは今日、学校を休んだのだろう。
部屋に戻って私服に着替えると、皆が来てた。
「にしても綾人には呆れたよ。
衣玖乃ちゃんを傷つけようとするなんて」
「だからAはやってないよ！
皆が衣玖乃ちゃんの味方でも僕はAの味方になる！」
「A様は…」
「だから様なんてつけなくていいから！」
真昼君とクロはどっち側につくか迷ってるみたい。
「音葉はAの味方だよね！」
「何言ってるんだよ、こっち側だろ？」
「っ、私は…」
正直、私も迷っている。
「…あ、Aに明日、ここに来てって言われたんだ」
「行かなくていいよ、そんなのに」
「でも、本当にやったかわかるかも…」
「なら、皆で行こうよ！」
明日、皆で学校を休んで行くことになった。
明日。
Aは、本当にやったのかな。
緊張と不安に襲われながら眠りについた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リリムゥ | 作成日時：2018年1月26日 18時
