逆転、さらに逆転。 ページ16
「《速報！総理大臣の裏金贈収賄や不倫が明らかに！！
匿名さんから送られた画像や動画がこちら！》
だってさ！でもどうやって集めたの？」
「ハッキングが得意な流弥に事前に集めてもらった」
あれだね、総理大臣がいちいちこういう動画や写真撮ってくれてたのに感謝。
脅す材料があってよかった。
「…さて、これであと二つ」
「え、一つは私達の家族だよね？
もう一つは？」
「…まあ、後々わかるさ」
「えー！教えてよー！」
「ちょっ、後ろで暴れんな！落ちる！」
グラグラとしてちょい不安定になるから！
落ちるよ！？死ぬよ！？
「お前は永遠に命あるからいいけどな！
こっちは後千ぐらいしかねえんだよ！」
「十分だよ！？」
「まだこれから沢山死ぬ予定だからな！」
「それドヤれない！」
どやっ、としたら頭軽く叩かれた。
「さてさて、面白くなったらいいな、っとお！？」
「わああ！？」
「待ってよー！せめて貴方達だけは捕まえなきゃなの！」
「知らねーよ！面倒なことは首突っ込まねーし！突っ込みたくねーし！」
「ようするに！」
「死ね！」
剣が投げられ、バランスを崩して落ちた。
どんどん距離が縮まる。
「…もういいや、綿貫桜哉連れて逃げろ」
「Aは！？」
「取り敢えず足留め。捕まるかもね。
残る、なんていうなよ？
被害は最小限で、それとそいつだけは連れて逃げろ。絶対だ」
よっこらせ、と立ち上がって、投げてきた剣を手にとって構える。
「…了解、後で行くからね」
「勝手にしろ」
そう言って音葉達は行った。
「…さて、遊ぼっか」
「貴方を捕まえて椿さんに褒めてもらうの♪」
「捕まえられたら、の話だろ」
此奴単体の戦闘能力はそんなに高くない。
だからすぐに終わるはず…だった。
「な、んッ…！？」
「お母さんっ、A捕まえたよー！」
「さすが檀だわ」
「行くか。これであの出来損ないを殺せる」
「ええ、そうね！とても楽しみだわ」
鈴奈を倒したすぐ後、合流しようとした。
だが、透明になった姉に拘束され、その後は一瞬。
一瞬で意識が闇の中に堕ちた。
最後に見たのは、満面の笑みの
.
.
.
音葉 side
真昼君達と一緒に急いでAがいる場所に行った。
けれど、そこにAはいなかった。
「…なんで…ッ」
ふと目に入った一枚の紙。
紙、というより手紙のようだ。
一縷の望みをかけて手紙を開けた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リリムゥ | 作成日時：2018年1月26日 18時
