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3. ページ22

「なんだか、オバサンみたい。
年寄り扱いされてるみたい。」


「オバサン?なんで?
俺より年上だってことまだ気にしてる?」


「…だって、藤ヶ谷くんより3つ上だもの。」



年齢なんて全然気にしてないのに

どうして女性は気にするんだろう。



「3つしか変わらないんだよ?」


「3つも、だよ。」



パクパクとおにぎりを口の中に放り込んで

ビールで流すA。



年齢問題は彼女の中ではすごく大きいみたいだ。


なんだかんだ、甘えたり、

そういう仕草を見せないのは

もしかして、これのせい?




いつも完璧で、崩れた姿をあまり見たことがない。




「…子供いいよね。
藤ヶ谷くんはいずれは子供ほしい?」


「うん。ほしい。」


「そっか。」




そう一言、口にして

Aはナッツを口に放り込んだ。









「…ねぇA。」


「…なぁに?」


「…酔ってる?」


「…酔ってないよ。
まだ大丈夫。明日何時に出る?
私、そろそろ帰ろうか?」


そう言ってる割には顔が赤くなって

立ち上がろうとする足元はふらついて

俺に覆い被さった。



「ご、ごめんっ」


「ふふっ、珍しいね。
ふらつくまで飲むなんて。」




腰に腕を回し体を引き寄せた。



「わっ、あっ…藤ヶ谷くん?」


「…藤ヶ谷くん呼び、そろそろやめない?」


「えっ…でも、私…そんなに器用じゃない。」


「…器用?」



顔を背け拗ねたような表情で

その割には俺の腕の中に収まったまま。




「…仕事とプライベート、分けて呼ぶなんて出来ない。
ポロッと言っちゃうかもしれない。
だから、藤ヶ谷くんのままがいい。」





そう言って、俺の胸に顔を押し付けた。

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たまこ(プロフ) - みさきさん» ずいぶん待たせてしまってすみません(;_;)喜んでもらえて良かったです。 (2019年12月17日 0時) (レス) id: 99f2fdf839 (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - たまこさん、ありがとうございます! すごくよかったです!流石って感じの仕上がりでした (2019年12月16日 23時) (レス) id: ece7d64652 (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - たまこさん» あ、ありがとうございます!! 楽しみにしてます! (2019年10月12日 8時) (レス) id: ece7d64652 (このIDを非表示/違反報告)
たまこ(プロフ) - みさきさん» コメントありがとうございます!藤ヶ谷くんのCHUDOKUリクエストありがとうございます。嬉しいです(*^^*)書けるかな?やってみますね(笑) (2019年10月9日 8時) (レス) id: 99f2fdf839 (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - リクエストなんですけど… 藤ヶ谷くんのCHUDOKU見てみたいです (2019年10月8日 21時) (レス) id: ece7d64652 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たまこ | 作成日時:2019年6月7日 0時

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