#10 ページ12
「お昼…教室前で待ってるから、それでさ、中庭に行こか。話、聞いたるから」
ぎゅっ、と握られた右手が暑くなっていく。
私の友達は、神ちゃんしかいないことを、教えてくれるかのように。
「もうすぐ授業始まってまうで。送ったる」
教室にまで着いてきてくれて、それから、小さく手を振ってくれた。
チャイムが鳴り、席に着くと、寝てた小瀧。
この役目はいつまで続くのかな、なんてふと、
さみしさを感じながら。
「小瀧ー、始まるで」
体を揺らしたら、ゆっくりと起きてくる。
寝起きを初めに見れるのは、楓ちゃんでもなく
私なんだって感じる。
「ん〜っ、A…。起こしてくれたん?」
「隣の席の特権…やろ?」
「んふふ、まーな」
こんな時間が長く続けば、ええのに。
毎日思う小瀧への好きは止まることを知らない
小瀧のことが好きなのに、伝わることない。
この想いをどうすることもできない、
伝えたら、小瀧はどんな表情をするんだろう、
驚くかな、嫌かな、ありがとう、って言われるのかな、なんて。
想像は簡単だけど、実際できるわけなくて。
「ねぇ、小瀧」
「どうしたん?」
「消しゴム貸してや」
「おん、ええよ」
この関係を崩すか、恋に苦しんでいくか。
どうしようもない選択肢しかない。
67人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
☆希望☆ - hillさん» うん、しげちゃんカラーになったら、感謝感激やな!そうなれば嬉しいけど、そこまで焦ってない!絶対に、って思ってないんよな。読んでくれてる人が楽しい、とか泣けた、とかいい評価で思ってくれてればいいなぁ、って思ってる。アホやな、こんなコメント (2017年8月25日 22時) (レス) id: 50b109156b (このIDを非表示/違反報告)
hill(プロフ) - ☆希望☆さん» これからも応援してる!頑張れ!目指せしげちゃんカラーやね! (2017年8月25日 22時) (レス) id: e34b7da988 (このIDを非表示/違反報告)
☆希望☆ - hillさん» へっへーん、っていいたいところやけど、嬉しい!初投稿なのに!うぅー涙ありがたいーっ、天才じゃないんだよー、みんなが応援してくれたからや〜っ、涙でそうになったもん!みんなよおかげやなぁ (2017年8月25日 21時) (レス) id: 50b109156b (このIDを非表示/違反報告)
hill(プロフ) - すげぇ〜初作品にランキングついてるやん天才やな (2017年8月25日 21時) (レス) id: e34b7da988 (このIDを非表示/違反報告)
☆希望☆ - あきさん» コメント、ありがとうございます!最後消えた時にやっと好きだったことに気がつくところは自分でもよく書けたなぁ、って思いました感動してもらって嬉しいです!ありがとうございます!新作も病系なのですが苦手じゃなかったら読んでください。 (2017年8月25日 7時) (レス) id: 50b109156b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ