番外編 バレンタイン ページ15
バレンタイン———————
それは、アイドル達にとって、大事なもの。
そう………
いわば、戦いの始まる日
「さて…今日、君達に集まってもらったのには理由がある。」
「…明日のことだよな」
「さすが、よ〜くわかってるね」
「そう…」
全員「Aからチョコレートをもらえる日！！！」
ん？明日はバレンタインデーだ、だと？
違う。彼らにとって明日は…
たった一人の姫からチョコレートをもらえる日、と思い込んでいるのだ。
「正直……ファンや花野からのチョコレートなんていらん。」
「狙うはたった一人………Aだ……！！」
ん？Aならチョコレートを全員にくれるのではないか？
くれるくれないの問題ではない。
チョコレートの種類、何番目にもらえたかということだ！
「Aからのチョコレート…俺が一番最初にもらう…！！！！」
「…ぼ、ぼくも一番最初にもらいたいです………！！」
「いや、俺だ！！！」
「俺ももらいたい〜☆」
ガヤガヤしていると、それを
「静かに」
と、会長がとめた
「明日は戦いだ。だけど………」
「抜け駆けはなしだ」
チッ、と数人舌打ちをした。
「特に、五奇人は怪しいからね、厳重注意。」
「と、いうことで…」
「明日は全員、ファンからのチョコレートを整理整頓するお手伝いを義務付けるよ〜♪」
「はぁ！？」
「ええ………」
あちこちから否認の声があがった。
「はぁ……君達はそんなにファンからのチョコレートが嫌かい。」
全員「うん/はい！/とうぜん/もちろん」
「……まぁ、僕も嫌なんだけどね♪」
「………貴様ら、お前達はもう少しファンに感謝の気持ちというものを…「あーわかった、わかった」英智！！！！！！」
「じゃあ、敬人はいらないの？Aちゃんからのチョコレート♪」
「いらない…とまでは言っていない…」
「まぁ…何はともあれ……明日は戦だよ。抜け駆けはなし。誰が一番最初にチョコレートをもらえたか……お手並み拝見と行こうじゃぁないか。」
さぁ、明日が楽しみだね。
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作者名：kuru | 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/member.php?id=28500020
作成日時：2018年12月1日 19時
