17 夢主side ページ18
芥川龍之介、と名乗る男は太宰幹部の部下だと言う。彼も中級構成員らしい。
芥川「僕は、芥川龍之介。お前は、太宰さんの何だ。」
殺気だだ漏れで尋ねてきた彼に私も負けじと返す
「中井 A。中級構成員。そこにいるちびっ子…いや中原中也上級構成員の部下。因みに太宰幹部は苦手な部類だからさっき漏らさないで、"龍"」
芥川「なっ!り、龍だと!?貴様、僕にそんな口聞くヤツなどいないのだぞ。」
「え?知らないよ同僚でしょ?私のこともAでいいから、ほら、」
私が差し伸べた手を芥川龍之介、否、龍はそっと握った。
太宰「へぇ…Aちゃんがねえ…」
中原「彼奴、絶対ェ死なす…!」
黒服さんの運転で目的地に向かっている間に中也から私に渡されたのは軍規定の強度とマフィア情報端末機器の規定を合格したスマートフォンである。某林檎会社の。
龍は別方向から小部隊と攻めるので別車両だ。
「ださーい。このケース。」
あっ、と驚いた顔をして見せた。
「ごめんなさい。太宰幹部。決して"太宰"なんて呼んでないです。ダサいって言っただけで決してだざい、とは…」
太宰「解ってるよ!?なんでそうも私をいじるんだい、Aちゃん!」
中原「流石俺の部下になった奴だな。優秀だ。見たか青鯖」
太宰「さっきまでA死なすって言っていたじゃないか。」
「ドウイウコト中也」
小競り合いをしているうちに目的地に着いた。
「作戦的なのは無イんですか?」
中原「無ェよ。手前は自由にやれ。」
太宰「じゃあ行くよ。」
太宰幹部の合図と共に私たちは乗り込んだ。
飽くまでも、私の任務は中也の護衛である。
ドアを中也が蹴り破って入った途端に銃声が鳴り響く。
ただ、1発も当たる事は無く。中也の重力操作により弾は地面に落ちた。
中原「太宰、早く終わらせるぞ」
太宰「わかったよ」
中也と太宰幹部は颯爽と敵を薙ぎ倒し、前に進んでいく。私も同じ様に前に進むべく、次々に敵の血を抜いていく。
中原「手前…!俺達の速度に着いて来れるのか」
太宰「へえ、中々だねぇ」
「え、普通に…ありがとうございます」
お話しながら殺れる程度だ。大した事は無いのだろう。
暫く敵を薙ぎ倒していた。
「終わった…?」
中原「嗚呼、ピンチなんて嘘だな」
太宰「…如何だろう。」
ピンッと張り詰めた空気だけが残っている。
(パンッ)
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作者名:テオ | 作成日時:2017年7月13日 15時