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中原は拷問室に足を進めていた。
ドアの前には太宰が佇んでいた。
中原「太宰…ショックかよ。」
太宰「いや、それがそうでもないのだよ。」
中原「…は?」
太宰「いいから、入り給えよ。迎えに来たんだろう中也。」
太宰に急かされて拷問室に入る。
「あ、中也。迎えに来てくれたの?」
Aは平然とした顔でそう告げた。
中原「…いまから説明する。覚えろ。」
中原は自分は上級構成員であること、太宰は幹部であること、他には中級構成員と下級構成員、機動隊、諜報員、研究員などがあることを教えた。
「へぇ〜…太宰さん、いや太宰幹部って偉かったんですね。中也も。あ、私中級だから上級の中也は中原さんかな?」
中原「いや、中也でいい。」
「いやー…。じゃあ親しい人たちとのときは中也って呼ぶよ、それでいい?」
中原「あぁ。」
外にでると太宰が待っていた。
「太宰幹部。先程は失礼を。」
太宰「なんなのAちゃん気持ち悪いなあ。その口調。」
「太宰幹部にだけは親しくするつもりありません。」
太宰「へえ、そう。もう拷問のことはわかったでしょ。首領に報告しとくから。」
そう言い、太宰は首領室の方向に歩いていった。
「…なんで、中也は今の私と太宰幹部との言い合いに口を突っ込まなかったの?」
「犬猿の仲なんじゃないの?」
Aは矢継ぎ早に言う。
突っ込まかったのではない。
2人を纏う知能の高さに負けて
突っ込むことが出来なかったのだ。
中原「…面倒だと思ったんだよ。」
そう言って中原は逃げたのだ。
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作者名:テオ | 作成日時:2017年7月13日 15時