転生したら滅茶苦茶不便なチート異能力手に入れた件について。

２度見の件について。 ページ43

Aside




あの後、太宰さんと色んな所に行った。


なんか、鏡花ちゃんと敦くんの観光地巡りみたいだった。


そして、社員寮に戻ろうと思ったら、


太宰さんに引き止められた。


何事？




太宰「明日、マフィアから脱出したことにしないかい？私の部屋に来れば、それが可能だよ」




何か今、すごい爆弾が落ちた。


いや、行きたいけど、けど！


行ったら尋問不可避だよね！


あ、私、与謝野さんと同室なんだ！


よし、それを使おう！！




『私、与謝野さんと同室でして。そっち行ったら治療されそうなのでやめときます』



太宰「確かにそうだね」



『太宰さんはまだ用事があって戻れそうにないって伝えておきますね』



太宰「そうかい。君とゆっくり話をしようと思ったんだけどね」




「話」って何！？


私、治療よりそっちの「話」に命の危機感じるけど！


ボロが出る前に、探偵社に戻りたい！


鏡花ちゃんがいるはずなんだよ間違ってないなら！！




『今回は遠慮しておきますね。それじゃあまた明日』



太宰「嗚呼」




あ、手ほどかれた。


良かった。


これで解かれなかったらどうしようかと思った。



















ｶﾞｼｬｧﾝ




『くらげ！？』




探偵社に戻ってる途中、


なんかものすごい破壊音が聞こえた。


気になる…


よし、見に行ってみよう！


え、車が空飛んでる…！？


あっ違う、


あれ、賢治くんがぶん投げた車だ！！


ということはあそこに行けば敦くんもいるね。


あ、止まれ標識持ってる賢治くん見っけ。




賢治「ふぅ…！」




あ、もうひと仕事終えたのね。


敦くん顔が死んでる。


後ろから話しかけて驚かそうかな☆




『敦さん』



敦「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！？！？吃驚したぁ…Aちゃんか…」




敦くんは私から視線を外した後、


もう１度こっちを見た。


わお、美しい２度見！




敦「ってえぇ！？今までどこに行ってたの！？」



賢治「あ、Aさん、久しぶりですね！」



敦「あっ、ちょっと静かにしなきゃいけないんだった」




あ、賢治くんめっちゃ緩い。


かわいい。


そして敦くんよく気づいたね偉いよ。




賢治「そうだ、Aさんも一緒に牛丼食べに行きませんか？」




え、マジ？


私も良いの？


よっしゃ、尋問から逃げたら牛丼にありつけるとか神！！




『しゃけ！！』



賢治「じゃあ、行きましょう！」




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