八 ・ ページ9
傍からすれば私は血濡れで軍刀を持った殺 人鬼_。
恐らく先程殺し た男性はポートマフィアの関係者だろう。
マフィアを殺し て生き残った奴は居ない_
此処までか___
「君…名前は?」
驚きの一言が告げられる___まるで彼は私が誰だか知っていて試している様にも見える。
私は刀を彼に向けようとする____。
<__タダシクナイヨ>
脳内で子供の泣き声や呻き声…両親が居た車が狂ったラジオの様に再生される。
暗く冷たい道路に私は立ち尽くし、耳に聞き慣れた子供の泣き声が響く
私が唯一出来ること__。
焼け残された軍帽を拾い上げ、私は『A_歳は八歳』と、
私は静かに語りかけた_遠方から車の音が聞こえる
私は変わらず"彼"を見つめる___。
目の前に現れる弾痕___
痺れる様な痛み___体に穴が空いたようだ。
私は痺れた痛みの中から写真機を取り出す。
<貴方ハタダ、記録ヲ残スダケデイイノ、ソレダケ>
クスクスとした笑い声が聞こえる____。
私の頭の中に渦巻く__。
暖かい向日葵の様な声が私の脳内を駆け巡って私は決めた。
私しか出来ない事だ_____。
<ソウ、ソレデイイノ__>
両親は政府に抹消される_。
死因がマフィア関係だと決まっているからだ。
勿論歴史からも…だから記録を残す。
今写真機を持っている私にしか出来ない事だ。
之が何かは分からない_
…けど唯一記録を残す方法だから。
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作者名:黎明 | 作成日時:2023年9月2日 17時