二 お母さん ページ3
真っ黒な何も無い空間に送られたかと思われたが__
どうやら消毒液の匂いがする病室で私は生まれた様だ。
目が良く見えずボヤけている…
夜の街灯の様な暖かで明るいお母さんの声が聞こえた___。
「お母さんだよ…。」
優しく暖かい美しい声だ。
何だか冷たい水の様なものがぽたぽたと身体に当たる。
「貴方…ほら可愛いでしょ?」
「僕らの子だ…」
私の転生生活は此処から始まった_
時が経ち、小学二年生になった。
学校からの帰り路地を歩く途中
左目を灼様に夕日が私の左目を照りつけていた。
左目を灼様に照らす夕日は私にとってはまるで、
自分の過ちや失敗を浮き彫りにしているかのようだ。
それでも、私はひたすら前を見て、歩き続ける。
ふと前世を思い浮かべているとある事に気が付いた。
『…今年はヴィルレエヌさんが暗殺未遂する年か…』
私は上を見上げる__するとバラバラと紙が出てきた。
余りに不可解な出来事が起きた為私は少し混乱してしまったが
その紙を拾い上げる事にした。
その紙は拾い上げた瞬間光出して___写真機となった。
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作者名:黎明 | 作成日時:2023年9月2日 17時