第９２話 その幹部、探る。 ページ45
「Aさんがどうやって食い止めてたかとか、あのあとどうなったかとか、俺聞いてないんだよね」
「きりやん様の心中を考えての事でしょう。Aさんに尋ねるのは些か酷では？」
「あ……やっぱり？」
カロンが「何言ってんだコイツ」とオブラートに包んで言ってくる。可愛がってる後輩を自分のせいで傷物にされたんじゃないかってあの日はずっとそわそわしてたもんな……
「駆け付けた幹部の皆様も、ご無事ですよ」
「Aさん、本当に怪我してないのよね？」
次の日になってもあいつ等は教えてくれなかった。自分から聞いたら、Nakamuときんときは答えてくれなくて、Broooockは掌に「Aちゃんは無事だったよ」としか書いてくれず、本人は今まで呼べず、ずっともやもやしていた。
「陛下を含め、幹部の皆様が、答えたくないと仰られているのでしょう。本人とは言え、お答えすべきなのでしょうか……」
「ある意味、あいつ等のプライド的な部分も関係してたりする？」
「ぷらいど……」
尊厳ね、と教えてみる。状況に関係なくAさんは幼い印象ができちゃうんだよな……レティの娘だからキリッてして頭も良いイメージなのに。だからカロンも気にかけちゃうとか？
「あ、じゃあどう食い止めてたかは？」
「幹部の皆様が駆け付けるまでの間、という事ですか？」
「うん。ギリギリかな」
推測だけど、駆け付けた時にはかなり終盤で、出る幕が無かったとかはあり得る。俺がランダムにとばされた場所がきんときの執務室で、距離はそこまで無いけども、現場より遅くなる。
「と、申されましても……私の魔法で、としか」
「Aさんの魔法、影を操る事ってしか……陰の中をテレポートするのは初めてだったけど」
「陰影操作ですので、スパイは、私の影を伸ばして半身沈め、飛んでくる銃弾などはカゲ、使い魔が停めておりました」
「なるほど。だから本当に無傷なんだね」
よかった、気を遣って無傷って言ってるのかと思った。でもメンタル的には大丈夫だった？これ以上踏み込んで大丈夫？
「ご主人様、申し訳ございませんが、そろそろシャークん様がグリューンさまを経由して招集されますので、退室してもよろしいでしょうか」
「あ！？うん、いいよ！わざわざごめんね、来てくれてありがとう」
「私は、メイドですので、ご主人様の命令に従ったまででございます」
それではと部屋を出て行くAさん。カロン、ねぇ俺大丈夫だった！？ね゛ぇ！？
第９３話 その幹部、焦る。→←第９１話 その幹部、どぎまぎ。
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紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@端末垢 - にゃーちゃんさん» 初コメありがとうございます！夢主ネロちゃんが刺さってくださって嬉しいです！もうすぐ続編に進みますが、完結までお付き合いくださいませ〜〜！ (11月30日 14時) (
レス) id: 15e99861f0 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！めためたに好き過ぎました…!!面白過ぎて、一気読みしてしまうくらいに好きです！夢主ちゃんがどストライク過ぎた…更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (11月29日 22時) (レス) @page44 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@端末垢さん» ええええっ？！この場をお借りして､読んで頂いてありがとうございます…！これからも更新お待ちしてます…！ (9月28日 23時) (レス) id: d88e598144 (このIDを非表示/違反報告)
紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@端末垢 - Rayさん» コメントありがとうございます！ひょぇ、まさかの拝読してる作品の作者様がコメントくださるとは……!!!!有能だけどマイペースなネロちゃんをよろしくお願いします！ (9月28日 21時) (レス) id: 15e99861f0 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 有能メイドが好きなので何度も読み返してます。更新頑張って下さい…！ (9月28日 1時) (レス) id: d88e598144 (このIDを非表示/違反報告)
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