泡沫少女の泡沫ノ恋。【練紅覇】

番外編�掘�*夏祭り*。-九年前- ページ36

「お嬢ちゃん、こんな暗いところにひとりでいたら危ないぜぇ?」

「俺たちみてぇな奴らに襲われちまうからなァ!!」

「お嬢ちゃん〜どうせ暇だろォ? 俺たちと一緒にたのしィことしよっかァ〜!」



私を捕らえたのは金髪、赤髪、青髪の男三人組。

見た目からすると―21歳くらい。


私の両手首を掴んでいるのは金髪の男。

どうやら三人組の中のリーダー的存在らしい。



こんな奴らメッタ斬りに―と腰に目線を落とす。

だが、今日はお祭りのために来たから小太刀を持ってきていない。



最悪の危機だ―



それに、両手首を掴んでいるのが紅覇だったら問題ないのだが

実際今私の両手首を掴んでいるのは見知らぬ男。


私は男が苦手だ。


エテルノ王国に居たとき、様々な許嫁候補が来て散々だったからなぁ。

あんなの思い出したくもない。



この男たちから逃げるため、色々と思考を巡らしていると

不意に首元に ぞくり という悪寒が走った。


「ひっ･･･!!」

「ははァ、イイ声。･･･もっとなきなよォ。

　お嬢ちゃん、小さいのにかわいーんだからさァ･･･」


金髪の男が舌なめずりをした。

気味の悪い音が響く。


べろ、と

また金髪の男が私の首元を舐めた。


「やっ･･･!!」


「おいおい、お前だけ女のコ独り占めかよォ。じゃあ俺はこっちを･･･」

「え? じゃあ俺はココ、いただきまァす」


赤髪の男は私の紅いドレス着物の隙間から右の太ももを触り始めた。

青髪の男は私の緩んだ襟から手を侵入させる。



いやだ。いやだいやだいやだいやだ。

きもちわるい。


私のところに来る男―紅覇を除いて―はこぞっておんなじ目をしながら

私の体を触る。そして、私の反応をおもしろがる。



私は男が嫌いだ。苦手だ。

勿論、紅覇は除く。紅覇はそんなこと、絶対にしない。

何で男っていうのは皆""女が嫌がることをしたがる生き物""なんだろうか―



「ひっ･･･ゃ･･･やめ･･･きゃぁっ!!!･･･んんっ･･･」


ぞわぞわ

ぞくぞく


気味の悪い悪寒が襲う。

その度に体が強くはねる。


逃げようにも、トラウマが･･･過去が蘇ってきて、体が痺れて･･･思うように動けない。


助けを求めようとしても、ここは木の陰。

気づく人なんて、誰も いない。


男たち三人組は恍惚とした笑みで私の体を触る。舐める。



―作者の部屋―

【注意】
※主人公ちゃんは敏感なのです。

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あずきいろ

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