泡沫少女の泡沫ノ恋。【練紅覇】

番外編。��*夏祭り*。-九年前- ページ34

突然ですが番外編です( *｀ω´)

本編の内容がシリアスすぎたので、
少しはきゅんってするようなお話をかきたいなーと思ったのでので。

九年前の夏祭りでの出来事について･･･です!
少し長くなりますが、楽しんでいただければ光栄です･･･!


さっさと主人公ちゃんと紅覇くん再会させろやぁぁあ!!なんて言わないでくださいね?


ねっ!!


―――――――

――――

――


カラン コロン

カラン コロン


「はぁっ･･･は･･･っ･･･はぁっ･･･」


お気に入りの下駄―エナメルブラックの主体にラメの入った蝶が彫刻されている―を

カランコロンと鳴らして、紅覇との待ち合わせ場所へ急ぐ。


張り切ってドレス着物を選び、着てきたせいで待ち合わせ時間より１５分も遅れてしまった。


「やばい･･･っ･･･な。これは･･･、おこられるかな?」



カラランッ



待ち合わせ場所―お祭り会場の広場にある大きな古時計―の前で勢いよく止まる。

それと同時に下駄が軽快に鳴った。



「ごめん･･･。ごめん、紅覇。おくれた･･･」


大きな古時計にもたれかかって私を待っていた紅覇は、

いつもの服とは違う･･･濃い紫色と深い青色のグラデーションになった着物を着ていた。


そしてむぅっと頬を膨らませ、少し涙目になっていた。



「A･･･おそい。こないかとおもった。しんぱいした」

「ごめん･･･」

「あやまってすむなら、けーさついらないよ」

「え、じゃあ何したらゆるしてくれるの･･･?」


紅覇を見つめ、こてん と小首をかしげる。

紅覇はこしこし と両目を着物の袖でこすると、目の前に広がる煌びやかな屋台を指差す。


「えーと、りんごあめとぉ･･･わたあめ。

　これ一緒にはんぶんこして食べてくれたらゆるすよぉ」


にっこりと微笑む紅覇。

そんな紅覇に少し頬を赤く染めながら、私は「いいよ」と言った。



*

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ラッキーカラー

あずきいろ

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