泡沫少女の泡沫ノ恋。【練紅覇】

第弐拾伍夜・「日記帳03―両親―」 ページ27

『「お前がいないとストレスが溜まってしまう。早く帰って来て欲しい。」 だと?

　ふざけるのも大概にしろよ!!!! 私はお前らのオモチャじゃないんだ!!!!

　お前らの国に帰る気なんて少しもない!!!!!


　お前らの国に帰るくらいなら、

　友達がいなくてもこのまま煌帝国でひっそりと暮らす方がマシ。』



『最悪。

　また母上と父上から手紙が届いた。』



『「お〜い、生きてるか〜? 父より。

　やだぁ、死んでしまっていたら私達の楽しみがなくなっちゃうじゃない。

　まぁ、帰ってきたら散々こき使ってやるから〜楽しみにしてて! 母より。」


　あ〜あ。もうこの人たち狂ってるのかな。

　楽しみにするはずない。「生きてるか」なんて、何? 死んでほしいの?



　もう、嫌だ。




　嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
　嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
　嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
　嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




　せめて、あいつらの国に帰る前に友達ができたらいいのに。』




―――――――

――――

――


「やばいな･･･Aの両親･･･酷いにも程があるだろ･･･」


小声でまた、呟く。


――･･･Aが起きてることに気づかないまま、俺はまた次のページを捲った。


今度のページの最後の方だけは、字から見て分かるよう、凄く嬉しそうだった。



―――――――

――――

――



　




　

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