星川さん -A dear person-

25 Untitled? ページ28

ｰ和訳ｰ

無題？

──────────


白石「あ、あぁ〜…！」

藤川「なんだ、白石？」

緋山「っは、藤川ってほんと馬鹿。

────だからさ、」

冴島「緋山先生…！」

白石「緋山先生、それ言っちゃ…！」



同期4人が何かを始めた。


なんだろうか…？



緋山「いいじゃん、A鈍感なんだから気付きゃしないよ」



地獄耳が働いた。

美帆子……！



星川「みみみみみ、美帆ちゃ〜ん？」

緋山「はっ、ごめ…」

星川「もーっ……」



そうしていると、フェローたちも何かコソコソし始めた。



え、お主らまでなにを？


横峯「灰谷先生、名取先生、雪村さん、ICU行こ！」

名取「は、なんで？

もう今日の分終わったじゃん」

雪村「だからその……あの、」

灰谷「なに………？」

横峯「だからぁ、……じゃあ、カルテ整理しよう！」



私はあることに気づいた。


無理矢理にでもみんなが外に行こうとしていることに。



でも、私と耕作は呼ばれていない。


ということは…！


星川「きゃーっ!!」

緋山「うぎっ！」

白石「やっ……！」



あ……やらかした…かも。



星川「………ごめん、なさい…！」

白石「あ、あぁ、星川先生こわぁ〜い。

みんな、避難しよう？」



や、めぐちゃん棒読みすぎるよ…ね。



名取「……あ………」


名取くん、やっと気づいた模様で。



私よりも鈍感なのか。

顔を見れば、頬を真っ赤に染めている。



え、何！


─────むっちゃ可愛いんだけど……。


って、あなた、そういう経験ないの!?



いっつも余裕ぶってるから、てっきり経験してるのかと思い込んでたんだけど、まさかの…？



白石「じゃ、じゃあねー？

星川先生、頑張ってー！」

冴島「白石先生、それ……」

白石「……！」



おっと、ここにも鈍感がいたか…。



そういえば、耕作は？




そう思って振り向く。


すると、耕作まで顔を赤らめていた。




────……ん〜っ、可愛い、可愛すぎる…！


愛しくて、たまらないのだ。



この人のことを、私は愛しているのだ。

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