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創設期 第二十八話 ページ33

私の目の前に一陣の風が吹いた。

A「扉間…?」

扉「逃げるな!」

腕を掴まれ、逃げる術を失う。

よく見れば扉間にはアザだらけで服もボロボロだった。きっとお兄ちゃん達のおかげだろう…

A「で?何しに来たの?今の私はあなたと話す気じゃない」

扉「こっちを向いてくれ!」

こっちは嫌々向くのですっごい顔である。まぁ、例えるのなら般若のようだ。

すると凄い勢いで頭を下げ私は目を丸めるしかできない。

ねぇ?分かる?すっごい綺麗な直角なの。

扉「すまなかった!あの思い出はワシにとっても大切な思い出だ。それに…わしは」

そこまで話からゴソゴソとあるものを取り出した。

腕輪?

そう、それはチェーンに緑の石で木の葉の形のものと、紅い炎の形の石がついてある素敵なものであった。

A「何?私が物で釣れると思う?」

扉「…本当は婚約の儀で渡そうと思っていたもので…あの紐は…」

扉間の白い肌はまるで林檎の様に真っ赤になっていた。そして、扉間は呼吸を整える。

扉「あの紐と同じものを見つけたから、ワシから送りたかっただけだ!!」

ゼーゼー…と呼吸を荒げているこの男を私は酷く愛おしく感じた。

A「馬鹿じゃないの?本当」

え?と、驚きと失意の顔で一杯の扉間。

A「…だったら言葉を考えてよ…私、本当に怖かったんだから…」

扉「すまん」

A「私はまだ許してないわ」

再び、えっ…という声が出ている。それは酷く間の抜けていた。

A「私を何処かに連れてって。二人で旅行に連れて行って。そうしたら許さないこともない」

すると生気の溢れた声で返事するのが聞こえた。

私達は二人で再び職場へ戻った。









A「そういえばさ、来た時すっごく早くなかった?走ってたの?」

扉「いや、瞬身の術だ」

A「マーキングしてたの?」

扉「ああ、Aにしてあるからな」

A「?!」

扉「ワシは例えAが浮気しようが絶対に話はしないがな」

A「ちょ!どこ?いつつけたのよ!」

扉「お前の見合いを潰した時につけた。何処かは言えんがな」

A「何ヒトの体を改造してんのよ!」

扉「もう、お前はワシのものだ。お前の元へすぐに行けるよう改造しておいた」

A「過去保護過ぎるわ…どうして私の周りには過保護がこんなにも多いのかしら…?」

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マキラ - 私の二番目の推しキャラだったから読んだけど扉間の告白にマジ惚れた//// (2019年5月18日 3時) (レス) id: 02a5017c6d (このIDを非表示/違反報告)
るんるん - とても面白いです!!更新頑張ってください^o^扉間様どこにマーキングしたのかすごい気になる!!!笑 (2016年6月7日 14時) (レス) id: a241f8e5b8 (このIDを非表示/違反報告)
乙女☆スピカ(プロフ) - ヒョウレンさん» ありがとうございます!あと、出来たらこれからもよろしくお願いします!!出来たらあの両者には誰からも爆ぜろ!という関係にしてあげたいです… (2016年4月16日 18時) (レス) id: 3800ffa48e (このIDを非表示/違反報告)
ヒョウレン - いつも、楽しく読ませて頂いてます! 夢主ちゃんと扉間様の話の続きが気になってます! (2016年4月7日 3時) (レス) id: 1420eac17a (このIDを非表示/違反報告)
乙女☆スピカ(プロフ) - りんごさん» いえいえ!大丈夫ですよ!てゆうか、この作品を忘れていなくて未だ付き合ってくれていること自体に感謝です!!いつもコメントありがとうございます、りんご様! (2015年12月18日 22時) (レス) id: 3800ffa48e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:乙女☆スピカ | 作成日時:2015年10月29日 19時

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