君消えたもうことなかれ (三)【BLEACH】 (ページ9)

今日:24 hit、昨日:34 hit、合計:15,494 hit

▽ ページ9

.

ー数時間前ー

八番隊隊舎に書類を届けた帰り道、ふと平子隊長の霊圧を感じて見渡すも姿は見えなくて。

....気のせいかと再び歩こうとすると

平『気のせいちゃう。上や、上。』

屋根の上で腰かけていた平子隊長の姿があった。

『平子隊長....！お疲れ様です。』
平『頑張っとるみたいやな。Aの話、耳にようするで。』
『そんな....まだまだ着いていくのに必死です。』
平『そりゃまぁ入って数ヶ月や。覚えるほうが多いんは誰やってそうや。』

甲牙さんや喜納さんは気を遣っていただいてあまり周りに私達が入隊前からの知り合いだということを話していないらしく、それは平子隊長からのお願いだったことを後に知った。

だからこそ勤務時間中に平子隊長からこうして親しく話されると思ってなくて驚いた。

『どうかなされたんですか...？平子隊長が自ら顔を覗かせに来られるなんて。』
平『A、今日の夜空いとるか？』
『......ぅぇ？』
平『ばっ.....！アホっ！ちゃうで！？変な意味ちゃうからな！？

....昔から親しい奴がAに会わせろってうるさいねん。そろそろ五番隊の業務にも慣れてきたやろうし他の隊の奴らとも関わりを持ってもええやろって。』

平子隊長は分かりやすく動揺して、隊長になっても昔と変わってないなと無意識に笑顔を浮かべていた。

平『.....何笑っとんねん。』
『いえ、平子隊長....隊長になっても変わんないなって。』
平『喧しい。』
『あうっ、』

平子隊長に軽いデコピンをされ額を押さえると、今度は平子隊長が笑顔を浮かべていた。額を押さえながら了承の意味を込めて縦に頷くと、

平『後で細かいことは連絡する。俺はちょっと用事があるから遅れるかもしれん。』

そう言って瞬歩で姿を消した。

『(護廷の方達って縦の繋がりが強いから業務外あんまり関わり無いって思ってたけど、意外とそうでもないのかな....)』

.

ー現在ー

『(平子隊長に教えてもらったお店って確かここだよね....)

.....失礼しま、』

？『あ？』←知らないたくさんの隊長格達
？『誰や、アンタ。』←知らないたくさんの副隊長格

『えっ......？？

すみません部屋、間違えましたっ！！！！』

.