▼気づかぬ脅威 ページ31
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ー一件の翌日、平子に後押しされ立ち直った浦原は自身の副官を連れ、かつて自身が所属していた施設へと訪れていたー
浦『隊舎敷地内北西。幅三十間の巨大な堀の奥にその施設はあります。"地下特別檻理棟"。通称、』
ー蛆虫の巣ー
浦『彼等は瀞霊廷の定めた規定で"危険分子である"とはんだんされた人達っス。裁くことはできない。だけど野放しにしておくと危険
....見てください。あそこに居るのがここで
?『.....浦原喜助か。何の用かネ?こんな処に。』
浦『あなたに用があって来たんスよ。
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涅マユリさん。
僕と一緒に ここを出ちゃくれませんかね?』
ー死神であるのに、死神らしくない異質な姿をした涅マユリにひよ里は言葉を詰まらせるも、すぐにいつもの勢いを取り戻し、浦原はひよ里を自身の副官と紹介するー
ーマユリは昇進した浦原へ祝福の言葉を投げかけるも、彼自身の言葉の表情や色は一切変わることはなかったー
涅『断るよ。私は此処での生活に満足している。出る必要はない。』
浦『まさかァ。そんな筈ないでしょ。こんな何もいじくる物の無い所で。』
涅『ならば訊くがネ。君は何故私は此処から出したいのかネ。』
浦『アナタの力が必要なんス。』
涅『浮薄な嘘は止め給えヨ。骨まで透けて見える様だ。』
浦『......ボクはアナタの腕を買っている。これはホントです。僕は十二番隊の傘下に今迄尸魂界に存在しなかった組織を創ろうと考えています。
名を"技術開発局"。アナタにはその副局長の座に就いて貰いたい。悪い話じゃなでしょう?アナタはボクの次の地位。つまり、
僕が死ねば 全ては思いのままだ。』
涅『....全く不愉快な男だヨ。君は。』
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浦『ん?確か貴方は、』
『はじめまして浦原隊長。五番隊三席、浦原Aです。』
浦『喜助でいいっスよ。同じ名字で呼びにくいと思いますし。』
『流石に目上の隊長を下の名前で呼ぶ訳には.....。気持ちだけ受けとっておきます。』
浦『真面目っスね〜。』
ー蛆虫の巣からの帰り道、昼食の帰り道だったAと遭遇ー
ーひよ里は少し気まずさから眉間に皺を寄せたが、浦原とAはそんなひよ里を他所にいつもと変わらない様子で話していたのだったー
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作者名:とり天 | 作成日時:2023年8月15日 16時