君消えたもうことなかれ (三)【BLEACH】 (ページ4)

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平『俺？俺は五番隊副隊長平子真子や。』
『えっ......！』

義兄さんはまさか副隊長格の死神の方だと思わなかったのか、苦虫を噛み潰す様な顔をしていて、私も思わず声がもれ出してしまう。義兄がだんだん怖くなってきて握る手が強まるとそのままゆっくりと背中に回された。

平『他所様の家に一回いっかい口出す気はないけどな、一度関わった以上赤の他人やないねん。

こんな小さい子が虚に追われてたかもしれんのに、探す気もなく第一声がそれかい。アンタ、兄貴名乗る資格無いで。』

平子さ....平子副隊長様の言葉に周囲が騒がしくなる。義兄は逆上し、掴みかかろうとするも、それは別の人に阻止されていた。

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月『真子の帰りが遅いと思って来てみたら....これはどういうことだ.....？』
平『(あっ、これアカンやつや....)』
『(多分私の歩幅に合わせてくれてたからだ....)』
月『私の部下がもし失礼なことを言ったのなら上司として謝罪をするが、そうでなければそれ相当の報復はさせてもらうが......さぁ、どっちだ？』

隊長様に掴まれた腕は相当痛むのか、言葉を失っている。私はどうすればいいか分からず慌てていると、

月『真子、その子を連れて少し離れててくれ。ここからは大人の話になるからな。』
平『ｱ.....ﾊｲ。』
『......、』

隊長様の笑っていない笑顔に、静かに背筋が伸びてしまった。

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平『はぁ〜びびったわ。あんなに怒った隊長みんの久しぶやわ。すまんな、びっくりさせてもうたやろ。』
『い、いえ！あの....申し訳ありませんでした。』
平『なんでアンタが謝んねん。』
『え、だって....私のせいで副隊長様がお義兄さんに....』

副隊長様は眉間に皺を寄せてため息をつくと、膝をついて目線を合わせられる。困惑する私とは対象的に副隊長様の目は見据えたように真っ直ぐだった。

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