君消えたもうことなかれ (三)【BLEACH】 (ページ29)

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▽似た匂いページ29

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『えっと....この書類が七番隊、後の2つが九番隊....。』

ー浦原喜助が就任して数日、Aはいつもと変わらない日々を過ごしていたー

ーいつものように仕分けられた書類を手に瀞霊廷を歩いていると何かが吹き飛ばされたような途轍もない音が響くー

『えっ.......平子隊長！？』
平『あぁ....Aか。』
『Aか、じゃないですよ！思いっきし屋根から落ちてましたが大丈夫ですか？』
平『いつものことや......気にすんな。

.....A、ひよ里のことなんか聞いとるか？』

ー音の原因はどうやら平子がひよ里に吹き飛ばされたものだと理解したAだったが、今回ばかりは平子自身心当たりがなく、少し困惑していた表情を浮かべていたー

平『なんやえらい荒れとったからな。あの荒れ方ただごとやないで。』
『....すみません、その件は何も。』
平『ん、ええよ。Aの方こそなんか頼まれとった途中やないんか。』
『えっと七番隊に向かう途中です。』
平『なんや引き止めてもうて悪かったな。ひよ里のことも気にせんでええわ。あれは時間かけな解決せんやろ。』

ー平子は隊長羽織を軽く叩き、自身の隊舎へと戻っていくー

ーAは平子を見送りながらも、どこか気がかりな様子で足を進めたー

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ーその日の夜十二番隊隊舎では浦原喜助が空を見上げているー

ー自身の副官と上手く関係が結べず、立ち往生していたー

平『案の定ナンギしとるみたいやなァ。』
浦『平子隊長。』
平『シンジでええわ。同し(おんな)隊長やろ。

どやひよ里は。めんどいやろ。』
浦『いやあ......』

ーひよ里の件が気がかりになっていた平子は浦原の元へと訪れていた。表情は崩さないものの浦原の言葉、表情一つひとつの選び方で憶測が確信に変わっていったー

浦『そうなんスよねぇ.....ボクは仲良くしたいんスけど....なかなか他の隊長サンと同じようにいかなくて.....。』
平『........、

......本気で言うてるか？それ。』

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