▽浦原喜助 ページ24
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平『なんやえらいユルそうなんが入ってきよったな。』
鳳『人のこと言えんの?』
浦『え〜っと....入っても......いいんスかね?』
夜『ヘコヘコするな!
おぬしはもう隊長なのじゃ!堂々と入ってこんか喜助!』
山『そうじゃ早う入らんか !』
ー総隊長、山本元柳斎重國に杖で突き飛ばされ半強引に隊舎の中へと入る男ー
ー平子はその光景に思わず痛々しく目を細めていたー
山『皆揃ってるようじゃの。
それではこれより新任の儀を執り行う。
各隊長の耳には伝わっている事と思うが七日前十二番隊隊長曳舟桐生に昇進の為退位せよとの命が下った。
翌日二番隊隊長四楓院夜一により同隊三位の席官を召喚した。この山本元柳斎並びに隊長三名の立会の下隊首試験にて隊長資格を検分。
このに元・二番隊第三席浦原喜助を十二番隊新隊長に任ずるものとする。』
平『(浦、原.......?)』
ー平子の気だるげないつもの表情が何かを探るような眼光に変わる。それぞれ両隣にいた鳳橋、愛川、六車も同様に勘づいた様子だったが口を開くことはなかったー
藍『......、』
京『........』
ー平子の影から静かに見つめる藍染と、そんな2人の様子を見つめる京楽の目線が飛び交いあうー
ーその後、隊首会は終わりバラバラと隊舎から出ていく中平子は苛ついた声の人物に声をかけられ嫌な予感を感じつつも振り返るー
猿『面貸せハゲシンジ。』
平『ハゲちゃう言うとるやろ.....。惣右介、先帰っとけ。』
藍『わかりました。では、失礼致します。』
ー青筋が立ち、苛立つ様子を隠せない様子の足取りで先を歩くひよ里ー
ー暫く歩くと振り返り、平子の襟を掴むとそのまま力づくで壁へと押しつけたー
平『い"ったぁ....!何すんねんひよ里!!』
猿『お前....あの男のこと知っとったんか!?』
平『はぁ?!話が跳躍し過ぎて何も分からんっちゅうねん!もっと分かりやすく話せや!』
猿『分かるやろ!オマエがハゲでアホなだけや!』
ーひよ里も平子達と同様、浦原喜助の存在に疑心を抱いていたー
ーあの男が、Aの"兄ではないか"ということにー
平『.....俺もあの男のことは知らん。 そもそも二番隊にどんな奴がおるなんて俺が一々把握しとるわけ無いやろ。』
猿『ほんまやな....?もしなんか隠しとったらその面蹴り飛ばすからな!』
平『いつも蹴り飛ばしとるやん....。』
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作者名:とり天 | 作成日時:2023年8月15日 16時