検索窓
今日:40 hit、昨日:34 hit、合計:15,510 hit

ページ14

.


『致命傷を与えたって....それは平子隊長が、月影隊長を殺めたということですか....?』
六『....あぁ。』


"冗談に決まってるだろ〜真子"
"月影隊長の冗談は冗談に聞こえへんねん!"


上司と部下の関係ながらも、どこか親子のような2人の掛け合いは今でも覚えている。平子隊長が月影隊長のことを誰よりも慕っていたことも、月影隊長が誰よりも平子隊長を信頼していたことも。


六『俺はその場にいなかったから全ては知らねぇ。けど、"仕方がなかった"としか言いようがねぇんだ。』
『........、』
六『五番隊と九番隊、それぞれ分かれて行動していた時、負傷した五番隊の隊士が俺らんとこに来た。その時にはすでに8割の隊士が負傷、死亡していた。

駆けつけた時には辺り一面残骸の山。残っていたのは月影隊長の亡骸を抱える真子だけだった。』
『....六車隊長、それってもしかして。』
六『そこまで知ってんのか。まぁ、察しが良くて助かる。俺もあまり口にする気は起きねぇからな。』


入隊して暫くした時、平子隊長の斬魄刀の話になった。私は深い意味もなく

"平子隊長の卍解はどの様な能力なんですか?"

って聞いたとき、平子隊長は重々しく

"俺が卍解遣う時は俺が死ぬか、五番隊が死ぬかのどっちかや"

....そう言ってたのを覚えてる。


六『どんな事情があるにしろ同じ死神を殺めるのは重罪だ。真子は罪人として処刑か、隊長の座を引き継ぐかの2択を求められてた。


ずっと引きずってたが暫くして途端に吹っ切れた様子で"隊長になる"なんて言うから何だコイツって思ったが....Aが今日、あそこに来て一発で分かった。

Aと話してる時が1番真子は素でいられんだよ。』



私の中で、全てが繋がった気がした。

"事情があってな....もう、ここには来れそうにないねん"


あの時の平子隊長の泣きそうな辛い顔をした理由も、


"俺も腹くくらんとアカンな"


その、言葉の意味も。




六『まぁだからこそ気になってはいたんだけどな。』
『気になる、?』
六『Aと真子、よく似てんだよ。俺らから見たら。』



.

▼→←▼過る面影



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (29 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
368人がお気に入り
設定タグ:BLEACH , 平子真子 , 浦原喜助   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:とり天 | 作成日時:2023年8月15日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。