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オレ達はトボトボ石畳の橋を渡る。


あの二人の男。まだあの恐怖と屈辱が胸に残る。冷ややかな目。あんな男たち相手じゃオレらは虫けら同然だった。

冷や汗がようやく引いてきた。男たちの名を聞くのを忘れ、街へ情報収集にかり出された。


…あの男達の言う通りだ。
オレはすっかり忘れてたんだ。

『いつも通りの生活が明日もあるなんて思うな』

『自分の身は自分で守る。』


教訓をこの身にしっかり染み込ませたつもりだった…けど。

クソっ!!!!
拳の中の絵がくしゃりと音を立て潰された。

………………………………………………………………………………………………………………………



オレ達は街の奥の方へ進む。商人や市民達で混雑してくる。

「…調査兵団は昨日、壁外調査から戻ってきた…って言ってたな」
なら街に調査兵は居ないはず。

道を確認しながらジャックに伝えた。
「とりあえず、調査兵達が集まる兵舎へ向かおう」

「えっ。でも、入れる訳無いじゃないか!」

バーカ。違ぇよ、この行動思考野郎が

「入るんじゃない。近くへ行くだけだ。運良ければ本人を見ることができるだろう?」

マークが代わりに説明する。
説明するのもめんどい…今オレは不機嫌なんだ。ったく。

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作者名:ブラック | 作成日時:2017年7月26日 12時

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