【第2章】この世を色で染め上げて【リレー小説】 (ページ5)

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買い物【かふぇ】ページ5

(ん～、どうすっかな)

目の前に並んだアクセサリーを前に、頭を悩ます。

さっき知ったけど、イロハさんは明日誕生日らしい。

何かしらプレゼントしたくて、遠い街に買い物に来た。

(チョーカーとか・・・)

プレゼントを選ぶなんて、何年ぶりだろう。

彼女の誕生日ぶりか。

家柄目的で近付いてきたその子との付き合いは、1年も持たなかった。

(って、そんなことは別にいいんだ)

今、僕の周りに居る人は、家柄なんか気にしない人

つくづく、恵まれてるなぁ。

「あ、すみません。これの、赤色ありますか？」

店員さんに聞くと、露骨に顔をしかめられた。

「あるわけないじゃないですか」

どういう意味だろう？

白色のイロハさんには、赤が映えるのではないかと思っただけなのだが

「ああ、貴方、ここの人ではないのですね。・・・ここらへんでは、赤は呪いの色とされているんですよ」

「そうなんですか」

なんだそれ、と思うが、他所の街の文化に口出すものでもないだろう

「じゃあ、この色で」

かわいいパステルブルーを選んだ。

(喜んでくれるかな)

この時の僕はまた、能天気にそんなことを考えていた。

「ただいま戻りましたー」

ナミノさんの家に着く

テーブルにいたのはナミノさんと

絆創膏などをたくさん付けられた女性

(えっと、あの人は・・・)

確か、クロエさんといっしょに居た・・・

「アキさん、でしたっけ？こんにちは」

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ナシロさんにならい、雨月のサンプルボイス作ってみました
ノイズあり、音質悪めです。
https://d.kuku.lu/3053f87472